タックルハウスR&Dチームより レジスタンス「モーキン」〈回頭性とK-TENシステムについて〉 モーキンのテストと調整を繰り返した中で求めてきたのは、回頭性の良さと、ステディリトリーブのスラロームが作用する河川等の速い流れの中でのナチュラル感です。 回頭性の良さについては、小さなきっかけでバランスを崩すという意味で、キャストの面ではとても不利だという事は想像しやすいかと思います。 テスト中はもとより、ある程度予想しておりました、発売後にユーザーの皆様からお寄せいただきました「K-TENシステムを搭載しているのに思ったより飛ばない。」というお声については、飛距離に関しての葛藤もありましたが、モーキンの特長を少しでも削る事は避けたかった為なのです。 それでも、飛行中の姿勢変化を極力抑えるためにはK-TENシステムが必要であり、実は、モーキンの最大の特徴である回頭性の良さとワイドなスライドには、磁着時についても自由度が高いK-TENシステムが活きているとも言えます。 ロッド操作や流れの変化をきっかけに向きを変えると、慣性により遠心力が働き、磁着した最後尾のウエイトがクリアランス分外側へと振られ不安定な状況が永く続く為、長時間のスライドとわずかな外部入力にもワイドにナチュラルに反応する事ができます。長時間のスライドを追求した結果、弊害として重心が戻り辛い部分はありますが、流れの変化や波によるラインテンションの変化等わずかなきっかけで不規則に戻ってくれています。これは遠方ほど、そして複雑な流れほど姿勢変化も多いため、自動的に不規則に漂い、ナチュラルにアピールしています。 難易度の高い状況でコンタクトを得るための一手として、よりナチュラルに刺激的なゲームを展開する手段として、モーキンが皆様のお役に立てればと思います。 開発担当 築山]]>