【Field report】相模川アユルアーゲームに往年のミノー が大活躍!

フィールドレポートを更新。スタッフ古賀より。

釣行データ

釣行日: 2025年7月
釣行エリア: 神奈川県 相模川
釣果:アユ
使用タックル
Lure:M108

「広報の古賀です。
8月に入り、夏もいよいよ本番。
今年は例年以上の酷暑で、厳しい夏となっていますね。

暑さは身体に堪えますが、この時期がハイシーズンとなる釣りも多く、見逃せません。
夏に盛り上がる釣りといえば、人それぞれ思い浮かぶものがあると思いますが、「アユ(鮎)」と答える方も多いのではないでしょうか?

一昔前までは、アユ釣りといえばルアーマンとは縁遠いジャンルでしたが、近年ではルアーでアユを狙う釣法が定着しつつあり、楽しめるフィールドも全国的に広がっているようです。

タックルハウスは、近年のアユルアーゲーム市場には参入しておらず、「アユ釣りとは無縁」と思われている方も多いかもしれません。
ですが、実は数十年前に「友釣り擬似オトリ『友遊(ゆうゆう)』」というアユ用ルアーを発売していた過去があります。(画像9・10枚目)
当時はかなり力を入れて展開していたようですが、残念ながら定着には至らなかったようです。

とはいえ、「アユをルアーで狙う」という考え方には、タックルハウスもかなり以前から注目していたのです。
もしかしたら、提案が早すぎたのかもしれませんね。

さて、そんな「アユ」ですが、先日(7月)、海の製品テストなどでお世話になっている横浜の遊漁船「JAWS」伊藤船長に誘っていただき、相模川でアユルアーゲームを楽しんできました。

というのも、伊藤さんの釣り仲間、アユルアー好きの仲間内で、タックルハウスの往年のシーバスミノー【M108】が「相模川のアユ狙いに非常に使いやすく、よく釣れる!」と評判になっているとのこと。
「ぜひ一緒に試してみませんか?」という流れで実現した釣行でした。

【M(エム)シリーズ】をご存じない方のために簡単にご紹介すると、K-TENシリーズを手掛ける二宮正樹が設計した、K-TENの派生ブランド。
重心移動K-TENシステムをベースに、繊細なアクション表現を追求。
プラスチック製ながらウッドルアーのアクションに近づけることを目標に、シェルの厚みや末端のデザインを極限まで薄く・細く設計。強度確保のためにアイの金具までオリジナル設計するなど、細部まで徹底的にこだわったルアーです。
K-TENの特徴である「貫通ワイヤー」が非搭載であることから、K-TENの名は冠していませんが、まぎれもなくその系譜を受け継ぐモデルです。

当日は伊藤さん、アユルアーエキスパートのSさん、そして私の3人での釣行。
私自身、以前に別の川でアユをルアーで狙ったことはありましたが、改めてSさんからレクチャーを受けて釣りを開始。

使用する【M108】は、2つのトリプルフックを外し、リアアイには市販のハリス留めを装着し、そこにハリをセット。
フロントアイには、釣り場の深さに応じて0.8g〜2g程度のオモリを取り付けます。(画像2枚目)

すると釣り開始早々、伊藤さんが1匹目をキャッチ。直後に私も小型ながらアユを手にすることができました。
今年は不調気味といわれる相模川ですが、さすがのポテンシャル。そして【M108】も期待に応えてくれました。

その後も3人で意見交換をしながら釣りを続け、常に誰かがアユを掛けているような状況。
当初「暑いし、2〜3時間程度で切り上げましょうか」なんて話していたのに、結局昼休憩も取らず、午前から夕方までみっちり楽しんでしまいました。(※水分はこまめに摂っていました)

当日は、ベーシックなダウンでの縦の探り、と、相模川特有とも言える広い浅瀬(トロ場)でのクロスキャスト→スローリトリーブなど、様々なアプローチを試しましたが、どの方法でも【M108】でしっかりと釣果を上げることができました。

使ってみた印象としては、浅場や急流域では特に使いやすく、ウェイトを追加することで一定の深さにも対応可能。アユ狙いにもかなり汎用性の高いルアーだと感じました。

数々のアユ専用ルアーや、他ジャンルのルアーをアユに応用して使ってきたSさん曰く、「【M108】の心地よい軽い引き抵抗による扱いやすさと、しっかりと水を捉えてアユを誘い続ける基本性能の高さは、他に代えがたい」とのこと。
また、内蔵されている重心移動システムも、実はアユゲームにおいて良い働きをしているそうです。
アユルアーは“ちょい投げ”が多いため、専用ルアーの多くは固定重心を採用しています。
ですが、相模川のように川幅が広いフィールドでは、意外とキャストする場面も多く、固定重心では空中で回転しやすく(風向き次第ではチョイ投げであっても)、ハリがリーダーなどに絡むトラブルもあるようです。

【M108】は重心移動システムのおかげで飛行姿勢が安定し、絡みのトラブルが起きにくいとのこと。
私もハリス留めをリングで繋いだだけのシンプルな接続方法で一日通して使いましたが、絡みはほとんど気になりませんでした(ゼロではないです)。

重心移動球はアクション時に磁石でスイムポジションに固定されるため、泳ぎに支障が出ることもありません。
遠投するかどうかはポイントやスタイル次第ですが、「重心移動の存在はどの状況でもプラスになっても、マイナスになることはない」とSさんは語っていました。

というわけで、近場にありながらもなかなか手を出せていなかったアユルアーゲームを久々に体験してみた結果、やはりとても楽しく、今後通ってしまいそうな予感です。

Sさん、伊藤さんと話しながら試す中で、【M108】に関して新たに試したいアイデアも浮かびました。
相模川のアユシーズンも本格化した今、これからいろいろなトライをしてみたいと思っています。
というか、すでにいくつか試して結果も出てきているので、それについてはまたあらためてレポートします。

M 製品ページ、購入はこちら https://www.tacklehouse.co.jp/product/m.html

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