リクエスト…続リリース方法の確立を願って
静岡県の玉手箱さんからのリクエストです。
はじめに。
2000年の夏に、(株)岳洋社さんから、シーバステクニカルノートテイク2という別冊が発刊されました。
その中に、題の内容の記事を発表させて頂きました。実は96年に旧アングリング誌の記事へのアンサーという形にもなっています。
どちらも古い記事ですが、内容は今でも充分通用します。
昨今は、◇◇グリップ等、道具の普及や、多くの方々の努力で、当時より確実に良い方向へ向かっていると感じています。そのかわり、急激なソルトルアー界の変化もあり、この件について、各世代間や経験度合いを越えて落ちついた意見交換ができる場が、案外少ないようにも思えます。
ちょうどよい機会ですので、ベテランの方には確認をお願いして、そして、これから長くソルトルアーを楽しむ若手には、ここに至った経緯を知って欲しいと思います。
これらの知識と意見を得るには、志ある者が、労力と金と熱意をもって、何年もかかりました。私でも、証拠が足りないからもっと、と言われても、そう簡単には繰り返せないのです。
しかし、ただの一意見としても我々だけの知識にするのは、もったいないので、批判なり、反論なりを含めて、皆さんの考察の一助になればと思います。
では下に、訂正無しで、全文掲載します。(長い文章なので覚悟してネ。)
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☆続リリース方法の確立を願って
リリース全般についての私の考えは、以前SW誌の方で話したとおり(エッセイ3の【23】リリースと食べること)なので、ここでは確実に生かすための魚の扱い方を考えてみたい。
先日、インターネット上で魚の低温火傷(?)について話題が上がり、若いルアーマンに魚の扱いに迷いがあることを知った。中には勘違いの意見もあったが、それぞれが心優しいルアーマンであることは疑いようがなかった。
話題の発端は、どうも私が某A誌96年10月号に書いた「リリース方法…」の一文にあるらしく、それが4年半を経て一人歩きして様々な曲解を生んでいるようだ。責任を感じると共に、そのことを真剣に考える人が増えたことは嬉しくもある。
甘いと言われようと、私には当時よりは現場での魚の扱い方は改善方向にあるように見える。できることなら、現在も続行中の研究が目標とした成果を得てから発表したかったのだが、5年たってもまだ試行錯誤の状態である。せめて、この間に解った事だけでも参考になればと思う。
◇要約
まず、あの記事を読んだ事のある人はもうベテランと呼ばれる年齢であろう。一応次ぎに要約してみるが、この話題が初めてという方は、できれば先輩に頼むなどして、なんとかあの雑誌のバックナンバーを読んでみて欲しい。(なんと別会社の本を読んでというわけだが、本誌の編集長は太っ腹だから大丈夫だろう)
5ページ分を要約すると、こうなる。
ヒラスズキの生態を知るために、仲間や専門研究者と共に、魚の捕獲から始まった。準備に数年かけ、方々で釣った魚を無傷で研究所の水槽に移した。
ところが、安心したのもつかの間、傷ひとつない魚体に翌日から数日後に、捕獲時に触った手の跡が浮かび上がり、日にちがたつにつれウロコがとれ、血がにじみ、やがて一月もすると皮まで溶けて無惨な状態になってしまった。生態研究以前の問題である。
また、腹部分を持ったり、押さえたりした魚体は当日元気でも、その後急速に弱る。解剖すると内蔵に出血が見られた。 問題は主に触った手の温度と魚との温度差にあるらしく、春から初夏とはいえほんの一秒程で影響の現れたものもいた。捕獲後しばらくは綺麗なので、当事者も信じたくない結果であった。今までの自分のリリース方法を省みて愕然とした。 そこで、全く触らずに、口の薄皮に大型ストリンガーで穴を開けて捕獲してみるとダメージが少なかった。
それらの結果を写真数点と共に、生かそうとリリースするなら、各自再考し、方法を確立しなければならない、と書いた。
◇反響、その後
発売日になると、早速、質問と反論が相次いだ。匿名の者からは夜中の2時まで電話が鳴り続いた。
実は、発表前に、せっかく定着してきたタグアンドリリース活動に、水を差すことになりはしないか心配し、有識者と相談していた。それで行き過ぎのないように内容をヒラスズキに限定し、まだ少ないデータと寄生虫の話は誤解をまねきそうなので伏せた。生々しいカラー写真は白黒にして発表したのだった。
それでも反論は続いた。ある程度予想はしていた。なにしろ、あの結果に最初にショックを受けたのは、私や関わった仲間なのである。自分たちの今までのリリース方法を否定されたような気がして、魚を大事に扱ってきたと思っていた人ほど認めたがらなかったのである。
仲間の内の一人は本気で悩んでしまい、何時間もありのままを知ることの大事さを話し合った。
応援してくれる方々も多かったが、反論は私の筆力不足ということで、できるだけ答えてきた。幾つか例をあげると、 たまたま釣った魚がそうなったからといって、全部がそうなるとは限らない。 自然環境と水槽とは違う。そのまま放していれば生きているかもしれない。
理由はともかく、とにかく放していればよいのだ。少なくとも生きる可能性はある。
データが少ない。もっと証拠を見せて。といったものがあった。
これらの疑問は研究初期に私も感じていたことなので気持ちは解る。もう一度、又聞きではなく、私の書いたものを落ち着いて読んでくれとお願いして、真意を理解してもらった。リリースすることが無駄なんて、けっして言っていないのだ。 また、実際に見てみようと、手伝ってくれた人の中では、優しく取り込んだつもりのヒラスズキが数日後死んでしまい、自分で納得するために、数ヶ月後再び重いクーラーを1㎞も運んで捕獲してきた。触らずに水槽に運ぶことの大変さを知るだけに、この人には頭が下がった。
このヒラスズキは捕獲時52㎝1.57㎏で、現在は65㎝3.48㎏になって今も元気に生きている。体型も申し分ない。自然海水を循環させている水槽は完璧に働いている。…
◇追加報告
あれから5年近くたつ。かって、私の書いたことに訂正するところは特になく、追加するのみである。
捕獲時にダメージの少なかったものは、研究者の根気と努力の治療で今も生きている。雌も雄も数匹ずついる。43㎝921gだったものは、59㎝2.24㎏になった。ただし、この成長は参考にしないほうがよい。その体型から水槽内の環境は良かったとするだけで、自然環境下ではもっと早い。
理由は、外洋で捕ったヒラスズキは、他魚並みに人前で規定量の餌をとるまでに、なんと2、3年かかったのである。性質が極端にナイーブで、タイやヒラメ、マルスズキが数週間で遠慮なく餌をとるのに対して、この魚だけが拒み続けた。
絶食が一月も続くと致命的だから、その間隠れて、最低限の餌だけをとっていたようだ。自然界と同じように物陰から反転するように食う。
南日本の河口で捕れたヒラスズキはいくぶん慣れが早かった。捕った場所で性質が異なるところもおもしろい。
不断の観察を続けてきた研究者の報告では、たまに少量の麻酔を海水に溶かして、魚体を調べたところ、程度によるが指一本分の溶けた皮は、いずれ治りウロコが再生してくる。ただし5年近くたっても、ウロコが小さく不揃いで、跡はよくわかるという。
実釣でも外洋では極めてまれであるが、傷の治った跡のある魚を見ることが出来た。それにしても、治った跡がわかるとすれば、釣った魚の中にその数があまりに少ないのは何故か。
◇寄生虫 (及び海生甲殻類等)
我々の海の中のイメージといえば、テレビや写真の影響からか、透明な海水の中で魚が悠々と泳いでいるといったものだ。たまに、死にかかった海のヘドロなども映すが、誰も好んで濁った海には潜らない。数m先が見えない海中は映像になりにくい。
私は大部分をしめる、もう一方の海の中をあのときまで見ていなかった。本当の自然環境下を知ろうと努めて、あちこちを訪ねた。漁師が地方名でイヨという寄生虫の話をしてくれたので、春から初夏に外洋の職漁船のタイとヒラメの網上げに同船してみた。はたして、体表の傷ついた魚は実際どうなるのか、その一例をこの目で見てみようということだ。
現場について、網上げされた魚の体表には網にかかってからの時間が長いほど、マッチ棒の頭ぐらいの寄生虫がビッシリと取り付いていた。売り物になるものを手際よく分けながら、季節と海域によってはいつものこと、と漁師がいった。
よく見ると、体表の傷ついたところ、肛門、エラといったあらゆる穴から入り込んでいる。網に絡まって身動きできない魚などはピクピクしているのにすでに内臓が食われて無い。一日で白骨化しているものもある。タイ、ヒラメと食いついて、エイ、鮫は後回しのようだ。
研究者の言葉で、この水槽内は寄生虫と雑菌がいない分、自然環境下よりずっと優しいと言っていたことを思い出す。
その後、浜でもウェーディングして確認してみたが、特に外洋にいるものが素早く取り付いてきた。健康な魚ならこの寄生虫も反対に餌にするはずだ。
豊かな漁場というのは、すべてを含めて活性が高いということだった。これらを見て、魚の粘膜がいかに重要かをあらためて思い知らされた。
◇確認
私は低温火傷とか尾が腐るとかの不確実な表現を使った覚えはないのだが、いつのまにか言葉が一人歩きしてしまった。 実際のところ、まず温度差と体表に触れている時間が問題であり、手や触れるものの温度と、水温の差が開けば開くほどダメージの現れるのが早いし、深部に及ぶ。
たとえば、初夏の磯で温度差が20度以上あったときのものは一秒触れていただけで翌日から影響が出始めた。写真撮影などで10秒持ち続ければ、一ヶ月以内に皮まで溶けるといったところが実感だ。先ほど書いたように、肉の露出は海の中では致命的な場合がある。
ただし、これは外洋のヒラスズキについてである。マルスズキはもう少し強い。
私の責任において魚の温度差に対する体表の強さに順番を付けると、弱い順に、アジ類、メッキ「ロウニンよりカスミが弱い」ヒラスズキ、マルスズキ、タイ、ヒラメ、ハタ、イワナ、コイといったところか。ウロコの大きさは関係ない。底物は案外強いが、それでも淡水魚より外洋魚のほうが弱い。パワーとか見かけではない。コイはともかく、実験してみるとイワナはけっこう強かった。
たぶん、淡水などの閉鎖された環境では、短時間での水温の上下が海水より遙かに大きく、少々の水温変化では他に逃げるわけにもいかないので、元々適応力があるのだと思う。
対して、特に外洋系の魚は、わずかの水温差で移動してしまうし、また逃げられる場所でもあるわけだ。わざわざ適応する必要がないからかもしれない。
◇具体的方法
温度差が問題なら対処方法も見えてくる。確実に生かしてリリースしたいと思うなら、海水中でペンチ一発で外すことが一番だが、写真を撮ったりするために持つ必要がある場合は、下あごを持つか、下あごの薄皮にギャフを通す。(もちろん、その後普及した◇◇グリップ類でもOKです。)
口周りの傷は治りも早いし、寄生虫の心配も少ない。
体を持ちたい場合は、濡れた手袋でヌメリを取らないように、口と、肛門より尾側に手を添えるぐらいにする。タグを打つ場合は、海水上か、温度差を考えた滑らかな物の上で素早く、しっかりと打つ。
それと、腹に手をあてて、内蔵部分を凹ませてはならない。地上の動物とは違って、元々均等の水圧下でしか生きていけない体の構造なので、一部分の圧迫は想像以上にダメージが大きい。大型程、自重で内臓がやられる。
また、バス持ちといわれる口の持ち方も同様で、後々まで口をアグアグして回復が遅れてしまう。
反対に思ったより強いと感じられる報告もあった。小型で釣ってすぐ濡れた新聞紙にくるんで海水のないまま手早く水槽に移したものは生き抜いたと聞いた。
季節でいえば冬前後はあらゆるものの温度差と寄生虫の観点から、スズキのリリースには都合がよい。もっともリリース後の生存効率がよいと思われるときに、産卵期というわけだから複雑な気持ちも残る。
厳しいのは細菌のこともあり、やはり夏前後だ。かといって、夏場のリリースが無駄といっているわけではない。方法が解った今、ますますトライしてみようという気持ちがある。 それには、暖かい季節ほど濡れた手袋をするなど、いっそうの配慮がいる。
ちなみに、低温側には魚の体表は耐性があるらしく研究現場ではしばしば冷やした海水で麻酔の代わりをするそうだ。
◇イメージの修正
セラピーの中には動物に触れて、心を癒すとかいうのがあって、テレビではイルカセラピーというのも見た。イルカはなで回しても平気なのであろうが、あれを見た子供が、かわいいからといって普通の魚をなでたらどうなるか。子供に罪はないが勘違いはいずれ正さねばならない。
あと、魚は死ねば沈んでゆく。この事実は案外重要である。私たちが海を美しいと感じるのもそのおかげだ。しかし、勘違いも助長しているのだ。たまに、死んだ魚が浮いているが、それは、2週間ほどでガスが溜まって浮くまで、カニやエビや寄生虫から逃れられた個体である。または、急な酸欠などによって、海そのものが死んでいるときだ。その場合は食らうほうにも活性はない。たいていの魚は死んだら我々の目に触れることはない。
◇まとめ
以前は現象そのままを書いて、判断は読む人に任せる方法をとったが、あまりにも質問が多かったので、今回は立ち入ったことまで書かせてもらう。
実際の海の中のすべてを見ることは誰にも出来ないので、様々な意見があるのは当然だが、唯一断言できることがある。 それは、死ぬか生きるかの分岐点があるのは確実ということである。
私の見てきたことが、たまたまそうであっただけという判断をされてもかまわない。一例でよいのだ。
重要なのは、生かそうと魚を放すのなら、なるたけ手で触る時間を一秒でも短くすることによって、必ず、分岐点が生きる側に近づいていくことである。
かつて私も今までやってきたことを省みて、途方に暮れたものだ。でも今はむしろ晴れやかな気分である。この5年の間、いつも完璧にリリースできたわけではないが、かなりの魚は確実に生きていると信じられるようになった。以前は信じたいという気持ちはあったが、どこかあやふやだったのだ。
間違ったイメージに囚われた希望的、楽観的な考えだけでは魚にとっては迷惑というものだ。前進するためには見たくも聞きたくもない事もそれが本当なら消化していくしかない。
◇最後にお願い
こんな事を書いてきた本人もほんの5年前までけっこういい加減なリリースをしていたことになる。書いてきたことをすすめはするが強要するたぐいのものではない。そして、安全上の事もあるからあまり無理しないで、できるだけでヨシとしようではないか。
また、余計なことかもしれないが、他人や雑誌などの写真の魚の持ち方を高圧的に非難し合ったりするのは短絡的に過ぎる。ルアーマン全体はどんな持ち方をしていようと、気持ちの上では他の分野よりよほど優しい仲間なのだ。まずは、身近な仲間にすすめてみてほしい。
魚に優しく接するぐらい、人間や仲間にも優しく、といきたいものだ。
日本は釣りのルールという点では欧米を参考にしているが、世界を回って見てみると、放すにせよ、食べるにせよ、国民全体としては、この国ほど魚そのものに対する思いの深い国は少ない。その思いが良い方向に向かっていくことを信じてみたい。
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長文、読了ありがとうございました。
今日ではネットもあり、様々な専門家の意見を調べられると思います。至らないところがあれば、ご指摘よろしくお願いします。
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ひとつ訂正しておきます。文中、寄生虫とありますが、正確さに欠けるようです。それだけではなく、海生甲殻類、例えばスナホリムシ等も含まれます。調べてみると、けっこうポピュラーです。
次記事『感想と返答」に続く・・・
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは。この記事を読んでからシーバスを持つ際は口と尻尾の付け根だけを持つようにしてましたが、これには弱点があるかもしれません。魚の首、ちょうどエラの真上に負担がかかるということです。体重で首を折るような力がかかります。これに気づいたのは、釣った魚を持っている人の動画に投稿されていた英語のコメントでした。
完璧なリリースを目指すのは難しいです。
シーバスのリリースはかなり浸透していますが、釣り番組で長い時間、魚を持ったまま撮影してリリースするシーンには怒りを感じます。リリースを前提にしている人の行動ではありません。
虫でも魚でも飼うとわかりますが、本当に些細なことで死にます。原因がわからないことがほとんどです。生き物も扱いは慎重になりすぎても足りないです。
Shota さん、この欄では久しぶりのご意見をありがとうございます。
この記事は、内容も日付けもかなり古いものではあります。
しかし、普遍的な事を含んでいることと、当時の様々な貴重なご意見との整合性を保つため、また閲覧数も多いことから、そのまま、ありのままを掲載しています。
足りないところもあると思いますが、現在の視点で考察する参考にしていただければ幸いです。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)
気になる事が…さんへ
現場にいると、色々なことを見聞きしますね。勝浦に限らず幾つかの場所で、そうゆうことがありました。
趣味の延長で売買する人もいれば、昔は籠を背負った陸漁師までいました。公な規則が無い以上、現場でお互いの考えを主張しあうのは難しいと思います。(顔見知りになってからの説得というのなら、あり得ますが)
しかし、以前より、そうゆう売買を目的とする人は減ってきています。其処の魚が薄くなると、彼等は来なくなります。その時点で、その方法に未来が無いかもしれないということに自ら気付くというわけです。
それまでは、海の再生力に期待して、今は我々自身に出来ることを確実にやってゆくことだと思います。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506)
私は勝浦周辺によるマル鱸&ヒラ鱸のリリースの少なさが気になります。
限りある資源ですよね・・・
人それぞれリリースについては意見が別れると思いますが中には売買してる方もいるようですし以前にストリンガーに鱸サイズのクラスを沢山(数十本ってのもみた事があります)ぶら下げて上がってくるアングラーを何回も目撃した事があります。
いい意見や対処方はないものですかね?
名前は伏せますが雑誌に出ている(千葉県)方々も売買の噂はききますその辺は噂なので事実はわかりませんが。。。。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)
KOさん、暖かいコメント、ありがとうございます。
当時のあの記事に御理解頂けたこと、とても嬉しいです。
そして、「高圧的な態度~、アンチが~」のところ、考えさせられます。
こうしたことを、お気づきのKOさんが、この10年を通しておこなってきたことは、きっと、他の釣り人にも良い影響を及ぼしたことを確信しています。
KOさんの言われる人間の本能を信じて、今後も活動を続けたいと思います。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 2.0.50727)
当時は、いろいろと非難されたのですね。
リリース問題は、危険性を秘めた誰も触れたがらない話題になっているところがありますね。
そんな危険な領域で、利益とも直接関係のない活動に頭の下がる思いです。
二宮さんの書いた記事に、私も影響を受けている一人です。
もう、10年以上、釣った魚には出来るだけ触れないようにリリースしています。
これは、餌釣りでも、ルアー釣りでも、そのようにしています。
外道として釣れる、フグ、ボラ、なども。
全部が助かったとは思いませんが、
助かった命の数は私だけも数百、数千。
あの記事のおかげで、失われるはずの命が、失われずに済んだのではないでしょうか?
高圧的な態度でリリースを押し付けようとする人たちもいますが、行き過ぎな所もあるように感じています。釣った魚をどのように扱おうと、それは個人の自由だと思います。
アンチリリース派が出てくるのも、高圧的に押し付ける人たちがいるからという気がします。
私がリリースするようになったきっかけは、キープした魚を冷蔵庫に放置してしまい、
食べることなく、生ごみに出したことがありました。
あの時の後味の悪さ。イヤーな感じ。
それ以来、食べない魚は、逃がす。逃がす時はダメージを与えないように。これを徹底しています。
人に言われたからでもなく、誰から教わったことでもなく、無駄な殺生をしたくないという思いは、誰にでもあります。
これは、人間の本能のようなものではないでしょうか?
二宮さんの記事は、リリースした魚に、生きていて欲しいと願うアングラーにとって非常に意義のある活
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いうたったさん、こん◇◇は。
手を浸して水温に近づけることは、極めて有効な方法だと思います。
フライ、トラウト関連の写真では、よく見かける光景ですが、この点では、見掛け上いかにも繊細そうなトラウトより、デカくてハイパワーなヒラなどの魚のほうが影響が大きいです。見掛けでは勘違いしてしまいますネ。
それと、Fショー大阪のことですが、残念ですが今年は行く予定がありません。こちらで地味な開発実験に追われています。いつか機会あるときには、よろしくお願いします。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)
近所のHさん、こん◇◇は。
経験が蓄積されてくると、釣り人は自然に変わっていきます。そして、どこか似た考えに行き着くように思えます。
それは、釣り人同士、本当に願うところは、また釣れたらいいな、出来ればいつまでも、という単純な思いひとつだから。
気の合うグループ内では、この変化は速く進行しますが、問題はそこから外れる人もいることです。
これは根気よく我々の出来ることを見て貰い、自ら考えて貰うことが、結局のところ近道のような気がします。法的には問題ない事柄に、いきなり注意されても快く従う人はいないでしょう。
魚と釣り場と釣り人を見守り続けることは大切だと思います。
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みなさん、深く考えられてますね。感心します。
自分はキャッチ率が低いので(笑)すが、抱卵期は絶対リリース、それ以外の時は一匹だけ持ち帰って頂きます。それも釣りの楽しみの一つと思ってますので。他魚も自分の判断で小さい者はリリースします。
近年は○○グリップ等が普及してますが触れずにリリースはほぼ無理。なんで水に出来るだけ手を浸して水温に近づけようとはしています。
実際がどうなっているのかなんて、これを読まなければ知りえない事でした。以後参考にさせて頂きます。
所でFS大阪には来られますかね?
いらっしゃったらご挨拶に行きたいのですが。。。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1)
二宮さん、こんばんは。
自分の思う事について書かせて頂きます。
自分は釣った魚を食べます。
ただ、必要以上にはキープしません。
ただ、去年のように例のポイントでリップル爆釣があっても必要以上にはキープしません。
最近では、80UPも気持ちよくリリース出来るようになりました。
何年か前の自分なら、人に自慢したいだけの理由で持ち帰っていたのに、不思議とリリース出来るんです(知り合いに欲しいと言われればキープする場合もありますが・・・)
磯場や堤防でよく見かけるのが、エサ釣師の外道への対応です。
フグ、ベラ、ウツボ、サメ・・・自分の狙い以外の魚が釣れてしまった場合に磯上や堤防に放置(投げ捨て)ている場面をよく見かけます。
ルアーでヒラ、マルを狙っている場合にも、様々な外道が相手をしてくれ楽しませてくれる時がありますが、自分は海に帰します(嬉しい外道はキープしちゃいますが!) 『自分の狙い以外の魚は投げ捨て』どんな気持ちで捨てているのか?もっと大きな心で・・・ 考えてもらいたいものです。。。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)
シーバスアングラーです。
お忙しい中早速御回答頂き感謝いたします。
そうですね、あまりにも完璧を求めるとしたら、シーバスフィッシングを
やめる事にも繋がりそうですね・・・・・・
出来る限り生存率を上げるべく、優しさで対応が一番ですね。
今後とも楽しい釣りを続けたいと思います。
二宮さんの今後の御活躍も期待しております。
追伸 K-TEN 9/11は私のお気に入りルアーです。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)
シーバスアングラーさん、はじめまして。
シーバスアングラーさんの思いや後悔の念は、私や関係者も同様に感じたことなので、よくわかります。
それにシーバスアングラーさんのコメントを読むと、あれを知る以前の私より、余程まともなリリースをされています。
あまりに完璧なリリースを求めると、取り込み場所によっては人間側が危険に晒される場合があります。また、一匹の価値が我々とは比較にならないほど高い初心者や、滅多に釣らない方々に、これを強要するのは酷な話でもあります。
だから、現実的には10の要素や条件があるとしたら、できるだけ多くクリアーするということで良いと思います。それで確実に今までよりは生きるほうに近づきます。
ネットついても同様です。データはありませんが、魚の飼育の世界ではガーゼ状のものしか使われないことを見て、想像力を働かせることしかできません。私なら、仕方なく一つの条件を満たせなければ、他の要素で補うことを考えます。
やがて私もそうであったように、かつてよりは根拠のある安心感を得られるようになりますヨ。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)
初めて質問させていただきます。
静岡県在住の シーバス アングラーと申します。
今回 機会がありまして『シーバスリリースの確立を願って』のコメントを
読まさせて頂きました。 そして今までの私なりの思いでリリースしていた事が
シーバスに相当なダメージを与えていたのではないかと、後悔の念を抱きました。
出来るだけ手早く、リリースは水中で自力で泳ぎだす事を確認出来るまで
尾を持ってエラに海水を送り優しくリリースしていたのですが、
その前の手順ではフックを外す時間、写真を撮る時間など直接地面に置いていました。
フィッシュグリップも使い、あまり素手で直接触る事は無かったのですが。
今後は、極力二宮さんの推奨する方法でリリースを実践して行きたいと思います。
最後に一つ質問させていただきます。 ウェーディング以外は
ネットによるランディングが殆どです。
ネットによるシーバスのダメージはどの位有るのでしょうか、お知らせください。
それでは宜しくお願いいたします
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)
99里釣り士さん、お久しぶりです。
覚えていますよ。RX7乗りのルアーマン、珍しいですから。でも、10年どころではなく、もっと前だったような気がしますが。
不安に思うことがある、とのことですが、気を使ったその分は確実に生きる方に近づいていることを、実験などを通して実感しています。だから、気を使わないよりも安心して良いと思いますヨ。
寄生虫も、これはこれで調べてみると、海の中の重要な生物ということが判ります。これやエビ、カニがいないと、海の底が腐った死骸だらけになっちゃいます。
浅海では5ミリ程度のスナホリムシですが、深海にはその仲間で40センチぐらいのがいるそうです。風の谷のナウシカに出てくるオームみたいな奴です。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
いつも楽しく拝見させて頂いております。
10年程前のシーバスフェスティバルで偶然宿をご一緒させて頂いた
者です。当時はFC3S型RX7に乗っていて、釣りと車、タメになる
話をお聞かせ頂きました。覚えて居られますか?(勿論男ですよ)
実家が匝瑳市なので暇があれば九十九里・銚子方面で鱸釣りを
しています。外洋に面したこの辺りではBKF115がメインです。
A誌の記事は96年当時にリアルに読んで大変衝撃を受けました。
「触っちゃいけないの?」
これ以後、鱸のみならず、リリースする魚の扱いが変わりました。
出来るだけ触らずに、ぬめりを取らないように。
リリースした後も
「無事生き続けてくれるだろうか?」
と不安に思う事があります。
今回、寄生虫の記事が載りましたが、これも衝撃です。
確かに、弱った魚は寄生虫の格好の餌食でしょう。
考えさせられます。
今後もタメになる記事を宜しくお願い致します。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)
玉手箱さん、お役に立てたようで良かったです。
昨夜、記事をアップしてから既に幾つかのメールとTELを頂戴していますが、いずれも好意的な内容で、ホッとしているところです。言われるように、当時とは隔世の感があります。
専門書があれば、ということですが同感です。しかし、釣った魚の後々のことを確定できるほどの事例が、まだ少なく、証明が極めて難しいことは、やってみて判りました。
しばらくは、魚類研究者、生け簀管理者、水族館関係者、養殖業者、釣り人等、全て生きた魚に関わる人達の意見を集約して、よく吟味することをお勧めします。稀に、ベタッと触っても平気という方もいますが、よく聞いてみると、それなりの理由があって面白いです。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)
びぅぃさん、こんにちは。
外洋のサーフって気持ちいいですよネ。一見、気楽な釣りに見えますが、独特な奥深さがあります。
サーフには遠浅からドン深まであり、凸凹地形、ほぼ一直線の海岸線と、状況まで合わせれば千変万化になります。だから、それぞれの局面で、工夫することになります。たぶん私も、びぅぃさんとそんなに変わらないリリース方法だと思います。
ただ、心掛けていることがあります。サーフではズリ上げランディングになりがちですが、そのズラす距離をなるべく短くしています。つまりヌメリに害のないように気を使っています。
冬場はリスクは減りますが、特に熱く乾いた砂は致命的です。
寄せ波に合わせてスーッともってきて、まだ濡れているところにトンと置く感じです。そして次の波が来る前に取り込みます。
まともなリリースをサーフでしようとすると、それなりに難しいのですが、大荒れで安全面が犠牲にならない限り、やってみる価値はあると思います。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506)
お忙しいところ、リクエストに対応していただきありがとうござました。
「リリース・・・」「続・リリース・・・」が報告された頃の事を思い出しています。
当時、とてもセンセーショナルな記事で、私も含め驚いた釣り人も多かっ
たハズ。
今読んでも、全く色褪せないのはバックボーンがしっかりしているからだ
と思います。
ソルト系アングラーが増えている昨今、キャッチからリリース、そして魚へ
の影響やその後の生育など、理論整然とまとまった情報が求められて
いるのではないでしょうか。
当時は大きな反論もあったかと思うのですが、今だったら釣り人の反応も
違い本来の趣旨も伝わりやすいと思います。
釣り人や魚類専門家がそれぞれの専門性を活かし、バックデータがしっ
かりしたキャッチ&リリースの専門書が出来れば、絶対に購入したいと思う
のですが・・・。
どこかの出版社が動いてくれることを期待しています。
今回は本当にありがとうございました。今後もよろしくお願いします!!!
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)
こんにちわ、いつも参考にさせてもらっています、びぅぃと申します、
下手の横好きですが外洋で鱸釣りを嗜んでおります、
リリースの仕方は何となく判っているけど、何故そうなのか理解できてスッキリしました、
この場で恐縮ですがリリース繋がりで一点ご教授頂けると嬉しいです(コメントでも記事にしてもらってもokです)
外洋サーフからのリリースの仕方なんですが、現状は凪なら波打ち際から立ち込んで蘇生させてリリースし、荒れている時は蘇生出来ないので離岸流付近の波打ち際から放流しているのですが、他に良い方法が有れば取り入れていきたいと思います。
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Mさん、荒磯でタグを打ち、完璧にリリースすることは、釣るより難しいことがあるので、たいしたものです。
地域によっては、同じ一匹の魚を、別の時期に、知り合い同士で釣り合うことも増えてきたので、個体数のことを想像すると複雑な気持ちです。
しかし、まず、ありのままを知ることは大切だし、離し方が良かったという証明でもあります。
今後も安全面だけは優先して、お互い出来るだけのことはしていきたいですネ。
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ばーまんさん、はじめまして。
熊本県や九州には、素晴らしいポイントがたくさんあります。師匠に恵まれたようで、良かったです。今年は大きなスズキが釣れると思いますヨ。
魚に対するヤサシサには、様々な考えがあり、思わぬ口論に繋がりやすい一面もあります。今後、多くの経験を通して、ばーまんさん自身の答えを見付けてみて下さい。
そして、貴重なのは、今の、ご自身の気持ちや考え方です。忘れないで下さいネ。誰でもかつては初心者で、誰もがいずれはベテランになります。そのとき、今の自分に近い若者に会うはずですから。
魚も釣り場も考え方も、良い状態で伝承していければ、と思っています。
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私も数年前、この衝撃的な事実を知り、リリースの確実な方法を自分なりに考え、行っています。 1.ランディングは、バーブレスのギャフを下唇の薄皮に口内から掛けます。 2.キャッチした魚をストリンガーに繋ぎ素早く水中に(呼吸の確保) 3.水に漬けて良く濡らしたグローブで下唇を持ちなるべく魚体に触らない様に立て持ちの写真。 4.水の中でタグを打ち、データを取り 5.リリース もしも魚の元気が無い場合、水中で下唇を持ち呼吸を整えて自力で泳ぎ出すまで蘇生します。
私達は JGFA タグ&リリースプログラムに参加しているので、タグ付きの魚が(生存し)誰かに最捕獲されなければ、移動、成長、のデーターが得られません!私のヒラスズキも2件の再捕獲が報告され、正しいリリースが出来ているようです。 「釣れるフィールドがいつまでも・・・」 そのために「私達の出来ることの一例」 として正しい リリースを!
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すみません。
文字数がオーバーしてしまいました。
今後も是非ブログを参考にさせてください。
大切なことに気付かせていただき、誠にありがとうございました。
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初めまして。熊本在住のばーまんと申します。
釣りを初めて2年の若輩者です。
リリースの考え方を拝見させていただき、初めて気付くことばかりでした。
まだスズキを釣ったことが無く、これから釣りたいと考えている今、このようなブログが拝見でき、大切なことを学べたことを嬉しく思っています。
私は基本的に釣った魚は食べる「食料としての釣り」をスタンスにしているのですが、確かに大きなスズキとなると、キャッチ&リリースのスポーツフィッシングになってしまうと思います。
私の夢が、スズキのバス持ちで写真を撮ることなのですが、この夢を変えようと考えました。もし行う場合も、濡れた手袋を準備し、少しでも早く放してあげようと思います。
私に釣りのきっかけを与えてくれた方(師匠)のブログにも、リリースに対してではないですが魚に対する気持ちがつづられています。
それは、フックにかけたなら、キチンとキャッチしてリリースしてあげること。
つまり、ラインブレイクするような状況、装備を見直しなさいということです。
ルアーが口についたままの魚は死んでしまう。
また、そこには「釣りは釣り好きにとっては最高の楽しみだが、違う視点から見ると一方的に魚を傷つける最低の行為」
と書かれています。
初めて2年、まだまだ初心者で、これから本格的に始めようと思っています。
正直、頭の中は「どうやって釣るか」ばかり。魚のことなど捕食体系等しか勉強していません。
本当の「魚のこと」を考えようと思います。
突然の書き込みでご迷惑をお掛けし、また下手な長い文章で申し訳ございません。
今