特別なM128とTKW140 そしてTKLM90 & 120

初秋にM128、TKW140、TKLM90 120の限定モデルを発売することになりました。それぞれ名称はM128インナープレートLTD、TKW140ガラス玉LTD、TKLM90&120アルミマスクLTDとなります。

新作の開発中には性質の異なる過去作も比較参考のために挟んで使ってみたりするのですが、そうすると過去作の強いところにあらためて気付かされたりします。そこで新作のほうは来年まで熟成期間をいただいて、すぐに活躍できる既存のルアーに手を加えて近日発売することにしました。

まずM128インナープレートLTD。Mを発表するまでの経緯については以前記事「ミノーとしてのベーシック」に書いたことがありますが、加えてMはハンドメイドのウッド製ミノーに近づけるため、肉厚を最適化し、アイの金具までオリジナル設計として造形(シルエットと末端デザイン)とアクションは、ウッド製同型と見紛う(みまがう)ほどになりました。
その上でプラスティックの有利な所(透明、耐久性、飛距離)を生かすため、当時先駆けて磁着タングステン球を開発し、応力分散型のモノコックボディの提案をしたのです。

現在1からMを作ろうとしてもコンパクトなオリジナルアイ金具がコスト高になって企画の段階でボツとなるでしょう。あの時だからこそできたルアーをぜひ使ってみてください。

今回は以前探しても無かった透明反射インナープレートを入れて、カラーリングにテーマを設けています。それは流行は気にせずに魚の記憶に訴えるカラー。モーニングカラー、イブニングカラー、は一見地味ですが実際に現場で魚から見れば、辺りの光と重なる色調が細い反射プレートとクリアボディと相まって適度に輝きます。エッグカラーは主に淡水でイクラ餌に異様に反応する魚がいることからそれをハードルアーらしくイメージ化してみました。どれもいわば魚が安心するカラーです。

次にTKW140ガラス玉LTD。何年も使っているとこのルアーの信頼度は上がっていく一方なのですが、二つのRユニット効果を優先したのでノーマルでは浅い所で使いづらいとのご意見がありました。そこでノーマル仕様の2個のタングステン球に換えて、これにはかなり軽いガラス球を採用しました。そのためリップを削らなくても潜航深度は浅くなり使いやすくなるところもあるはずです。
またラトルとしては打音ではなく、独自の音をRユニットの回転時に発します。涼し気な音を魚にも聞かせてあげてください。カラーは先のM128と同じくモーニングカラーとイブニングカラーにしました。

そしてTKLM90 & 120アルミマスクLTD。今回は量産品と言えども通常以上に手作業する部分を入れてと企画部にお願いしてできたものです。アルミマスクはハンドメイドと同じ一つづつ手張りです。気持ちを添えて少しでも魚に気に入られますように。

お気に召したら行きつけのお店にあらかじめお問い合わせしていただければより確実に手に入ると思います(9月発売予定)。できればいつかこれらのルアーで釣った感想などをお聞きしたいものです。よろしくお願いします。

 

 

Posted by nino