?リール
地元、九十九里の八百善釣具店さん所蔵の?リールです。面白いので写真、撮らせて貰いました。
旧リョービ製の試作品かも、ということらしいのですが、製造年、名称等は不明です。機構を詳しく見ると、相当古いことは確かです。
何が面白いって、左右両用にするために現在のようにハンドルを外して、好きな方に取り付ける方式ではなく、ギヤボックスを180度回転させるという、わざわざ難しいことをしているからです。
ここまでなら、なんだそんなことか、となりますが、考えてみて下さい。普通にリールを180度回転させたら、どちらかを逆回ししなくてはなりません。
それが、このリールは左右とも同方向で巻けます。何やら、リールの内部で複雑なことをしているようです。
だからなのか、故意にそうしたとは思えない動きを伴います。巻き始めたらハンドルを止めても、ローターは惰性で回ったままになるのです。例えば、自転車のペダルを止めても車輪は回り続けるようなものです。初めてこれを手にしたとき、◇マ◇製?と思ったのは、そのためでした。また、自転車のペダルの足踏み動作のように、一回転させなくてもハンドルを往復運動させるだけでローターを回せるのは、たいしたものです。
しかし、意志に反して動くローターは実用的とは言えません。それにメインシャフトが細すぎます。その他はラインローラーの側に誘導ローラーが付いていたり、自動ベール返しなど、感心できる作りです。
勝手な想像をすると、ハンドル関係の特許を避けようとしたのかもしれません。本気で全く新しいリールを作るつもりでいたとすれば、無謀とも言えるような挑戦です。でも、私、こうゆうものを作ろうとした人に敬意を表するものです。こうして、今も大切に保管されているのは、やはり何かを感じたからでしょう。
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