リップルポッパー初の小型〔TKRP90〕
ルアーマンなら誰でも、トップで釣ってみたい。
でも、初めの一匹が釣れるまでは、ハードルが高いジャンルのルアーでもあります。実際は、トップにしか反応しないときが、内湾でも外洋のサラシでもあるのですが、ニガテとする方が多いようです。
常に切り札になるとは言えないまでも、持ち札としてあったほうが楽しみが増えます。思い浮かぶ負の要素としては、フッキングミス、荒れたりすると使いづらい、アッピールし過ぎてスレる、等ですが、そこは、幾多のランカーをヒットさせた先輩リップルのノウハウから、どうすれば良いのか解明済みです。
そこで、十数年間ずっと見合わせてきた小型化ですが、シビアな最近の状況を考え、初めて90ミリサイズを導入しました。(売れ筋を考えないで、デカイほうから展開するのが、K-TEN系の伝統。ワガママごめんなさい。)
浮力を、このサイズの理想値まで落とし、フッキングミスに対処。例えば、冬、このルアーと一緒に風呂に入ると、始めは沈みます。しばらくして暖まると浮いてきます。(塗装オプションによっては誤差があるかもしれません。)しかも、後で余分なオモリで調整といった半端なことはせずに、始めから重量を集中させた完璧な設計で仕上げました。淡水から、汽水、純海水へ移行しても、水面との絡み方を特定する必要があったからです。そして、海面の荒れ具合で、ほぼ自動的にアッピールの調整をします。(カタログ参照)
使い方は、あまり規定したくないのですが、注意点はあります。バスのトップルアーに慣れている方だと、ロッドを煽りすぎて、フックとリーダーが絡むことがあるようです。純ポッパーと異なり、止めた後も若干、進むからです。アクションをつける場合は軽く、普通にリールでストップアンドゴーで充分です。もちろん引き波巻き、デッドスローも有効です。その際、ロッドティップの高さを意識すると、このルアーの繊細さと、持ち味を生かせます。
TKRPにはワークスからシンキングモデルを追加しました。こちらは遠くのルアーの挙動をイメージ出来る方には切り札にもなり得ます。単純なシンキングペンシルには出来ない、上昇を取り入れたアクションを演出できるからです。
たまに、ミノー系でフッコが入れ食いのときがありますが、そんなとき自分の心の声が、「またか、小さい」なんて聞こえたら、釣果は落ちても別のジャンルのルアーに換えるべきだと思います。より、釣れなくなるが、面白いほうへシフトする。それこそが餌釣りに無いルアーフィッシングの醍醐味なのですから。TKRPはそんな時にも活躍してくれるはずです。
逸話として、このルアーの最終プロト(絶対無くせない奴)を静かな外洋で、フルスイングしたらラインが切れて飛んで行ってしまいました。三人がかりで海岸をウロウロすること一時間。見つけてくれたのは、偶然学校をサボって来たらしい高校生のカップルでした。オジサンは感謝してます。
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隠れテスターM氏、会心の日。この日、磯マル5キロアップ8本。内TKRP-90で3本、最大7,3キロ。一本はMサウンド。オールリリース。お見事なり。
ディスカッション
コメント一覧
使い込んだBKRP115とTKRP9/14に、頭を上にして軽く振ると後の錘玉が下に落ちるものがあります。(TKRP SWはクリアカラーを持っていないので、錘が二つか確認出来ていないのですが、9/12とは明らかに音が違うので、二つと想定しています。間違っていたらすみません。)
BKRPはルアーが泳ぎ出してから頭が極端に上を向く状況は考え難いので、新品と使用面で違いはないと思います。一方、TKRP SWのほうは、水中サスペンドから急浮上させると上を向くので、(後の)錘が落ちてその後の挙動が変わってきそうです。ベイトが水面に逃げるSWの肝のアクションがむしろ増幅される、あるいはそこを狙って初めからギリギリの磁力にしてあるのでしょうか? お考えをお聞かせください。
PS
ガウスルアー第一弾の仕組み、錘を後ろに弾き飛ばすのかと思いきや、ヤラれました。ダイビングペンシルのような極端な後方重心でキャストして、着水するとやや頭下がり とか出来そうですね。お値段がヤバそうですが(笑)、期待してお待ちしております。
バンクマンさん、お待たせしました。
TKRP90SWは磁着タングステン球が2個入っています。ほとんどご推察の通りです。
SW表記はワークス仕様で少々耐久性が落ちても、こうしてという要望によるものです。
だから性質上の狙いの他に少しでも耐久性をアップするために、元々球の2個目以降は磁着力が弱くなること(ある程度調整はできます。)を積極的に利用して、時間差で後部にぶつかることで衝撃を緩和させています。
また例のルアーのお値段については、私個人の労力とかが価格に反映されることはないのでご安心ください。w
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バンクマンさん、コメントありがとうございます。
旨い酒、いいですね~
TKRPにもんどりうって出てくれたスズキに感謝です。
一度でもそのシーンを味わうと、また見たくなりますね。
またのご報告お待ちしています。
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昨日、久しぶりにシーバスボートに乗りました。定番の8cmシンキングミノー、色はブルーバックのシルバーにフッコが偏食(?)する状況でしたが、船頭さんがペンシルで1本出したのを見てTKRPを投入。スローなアクションにもんどり打って65+が出ました。色はご愛嬌の鮎カラー。暫く旨い酒が呑めそうです。
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ぢゃこさん、わざわざお返事ありがとうございます。
参考までにもうひとつ付け加えさせてください。
9/14を私が使う場合、それが夜間であれば全体にスローな動きを心がけています。ただそれだけですとほとんど水面下になり、アッピールがいまいちなので、ときおり水面に出して小さな波紋を作り、その後またフォールさせています。その繰り返しです。
だからぢゃこさんのフォールでのバイトというのもわかります。その現場で有効な感じのアクションを見つけたら、発展させるのも手だと思います。
また使い方はこれだけではないので、いろいろ試していただけると嬉しいです。
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二宮さま お忙しい中 早速のご回答ありがとうございます。
自分の使い方はどうも本来の用途とは違う使い方をしておりました。
ストラクチャー際のピックアップバイトの狙いは良かったと思いますが
ホールのバイトが結構あったのでホールスピードを抑えたく
フックサイズを落としてしまってました。
よってそれが、動きを悪くしてた原因の様な気がします。
フックサイズを戻したのでもう暫くこのまま使ってみます。
二宮さまのお心使い感謝致します。
ありがとうございました。
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ぢゃこさん、TKRPのご愛用、ありがとうございます。
シンキングである9/14の目的は飛びの向上とその独特な上昇アクションにあります。フローティングに比べて重い分、動きが鈍くなっていますが、それはフローティングタイプを補う動きでもあります。
特に上昇アクションはリアルな小魚が水面に向かって逃げ、パシャパシャする自然な動きを模することができ、有効な使い方になります。
9/14は水中ではおとなしい動きですが、水面上に出れば9/12に近いアクションになります。
水漏れや機能不全ではないということなので、あと考えられるのはアクションを加えたときに、錘が後部にいったままということがありえます。
それでも不安に思われたら、ご遠慮なく着払いにて弊社に送ってください。(トップページから)早急に調べてお返事できるように手配いたします。
よろしくお願いします。
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あけましておめでとうございます。
いつも二宮さまのブログ楽しく読ませてもらってます。
ちょっとお伺いしたいのですが
主に夜間釣行でTKRP 9/14 SINKING WORKSを愛用しております。
先日釣り友から動きがおかしいと指摘され
改めて昼に確認したところ
ただ巻きだと殆ど動かず棒状で返ってきてしまいます
ですので途中でアクションを加えて使用しているのですが
何が原因なんでしょうか?
因みに浸水は全くしておりません。
重心移動も問題ありません。
シンキングだから動き始めが鈍いんでしょうか?
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ご回答ありがとうございました。
僅かなボディーの膨張にも反応するほどシビアな浮力設定なのですね。
さすがチューンドです。
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マークンさん、お答えします。
浮力そのものは、水を押し退けている体積に比例しますから、中身が何であろうと、どんな状態に変化しようと、外郭が変わらない限り一定です。
従って、浮力が変わるということは、ボディ自体が膨らんで体積が増えた、ということになります。
冬の常温を10度とすると、TKRP90は淡水で沈み、(その後は水圧にも僅かながら影響を受ける。)風呂の40度で浮いてくるのは、その差が30度もあるからです。ルアーの側面、薄い部分が特に膨らみます。
温度差による空気の膨張(収縮)力は強く、間違って湯煎などすると破裂するルアーがあります。
ちなみにプラルアーの水漏れ不良は、接着過程での空気のイタズラ(出入り)によることが多いです。
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いつも興味深く拝見しております。
一つ質問があります。
>一緒に風呂に入ると、始めは沈みます。しばらくして暖まると浮いてきます。
この部分が疑問です。
ルアー内部の空気が膨張することにより,空気の密度が低下するなら分かりますが,ボディー外壁に囲まれていたら膨張はできないのではないでしょうか?
それとも,ボディーも膨張するのでしょうか?
また,風呂の湯の温度が変化した(冷めた)ため,水(湯)との比重の関係で,ルアーが浮きやすくなったとは考えられないでしょうか?
ご回答お願い致します。