K2F142 青物対応カラー解説(再)

K2F142 青物対応カラーの欠品分が入荷してきました。
K-TENのデザイナー二宮正樹のブログ「K-TEN Lab」内で、発売当時このカラーリングについて解説していたのでご紹介します。
以下「K-TEN Lab」より抜粋
↓↓
K2F142青物対応カラー5色を限定発売します。(フックは付いていません)
青物対応といっても、それしか使えないというわけではないのですが、いずれも長年の経験と実績で定評のあるものです。
以前、機能カラーのお話をしましたが、要するに、何色が良いとかのアヤフヤな理由付けをなるべく排して、水や海況に馴染むか馴染まないか、見えるか見えづらいのか、反射の仕方はどうなのか、といった明確なものを拠り所にカラーリングしてみました。

BR1
◆BR1,デイライトムーン
久しぶりの単色の真っ青。青物だから青、ではないです。
企画は7年前からあったのですが、そのときは凝りすぎてボツになってしまいました。
見掛けは単色でも、見えない下塗りにシルバーを吹いてあります。また、昼間の月をモチーフにした目はこのカラーだけ印刷とするなど手間は惜しみませんでした。頭の上の点はゴミではなく、金星です。
よく背中側は魚から見えないといった意見を目にしますが、実際の海面下では空気との境界面でカガミ状になり、魚側からモザイク状に見えている場合があります。またローリングの強いアクションでも背中側はよく見えます。
だから、これは海色に合わせるというより、むしろ海面を下から見て明るい空に馴染ませるように配色しました。
馴染ませる→はっきりしないものほど疑われないという効果を期待しています。

BR2
◆BR2,ローガン
背にほぼ補色に近い二色を配してあり、彩度もほぼ同じです。
この組み合わせは、我々にとってはハデハデですが、海中の魚が気にする様子は伺えませんでした。ならば視認性重視です。
湾内など濁ったところで使うと、辺りから浮いて見えますが、透明度の高い、明るいトロピカルな海では逆によく馴染んで見えます。
また、私のように視力が衰えてきた方にもお勧めします。最近特に感じるのですが、ミノーがよく見えるということはやはり大きな武器です。

BR3
◆BR3,アメジスト、透明ホロ
モニター販売があった時はバイオレットカラーがあり、それによって青物や自己最高記録のヒラなどの報告を頂いていたのですが、現在のノーマルカラーからは外れていました。
そこでモニターさんからの要望もあり、限定ながら反射の仕方などをアレンジして出すことになりました。
これも単色に見えますが、鮮やかな紫にするため下地に白を吹いてあります。
反射は箔ほどではないですが、ハーフミラー程度の反射率があり、見かけよりはアッピールが強いです。

BR4
◆BR4,セグロカタクチ、ハーフホロ
ボディの下半分にだけホログラムシートを張ったものです。
こうすると、K2Fの造形の特徴がよく解ります。他のルアーに同じ処理をすると、曲面が目立つのですが、K2Fは外見がバナナ状でも反射はほぼ直線になります。
効果は単純。反射は細く長く。昔からルアーサイズを落とさず小さな魚も獲りたいときに細めのルアーを選びたくなるのと同じ理由です。
また、餌になりやすい小魚の反射の仕方は、一筋の線が光るような感じなので、動いているときはごく自然に見えます。

BR5
◆BR5,HGコノシロ、レッドベリー
お店やユーザーさんからの希望に添って配色しました。
強く暗い背カラーと、赤い腹の組み合わせには昔から根強いファンがいます。何故レッドベリーが良い時があるのかは、色々な説がありますが、いずれもコジツケのような気がします。
だから、実戦上、違いがあるのは事実ということだけをお知らせしておきます。
スズキにも定番とされるカラーです。

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