学校で教えない魚の運動能力…自選エッセイ集より【10】
◇空飛ぶマンボウ
この連載の4番目で、マンボウのことを書いたことがある。そこで、フックアップと同時に四百メートル急潜行されて、ラインが切れたと話した。後日、読者から、それ、水圧で死んだのでは、という意見があった。
風の思い出…自選エッセイ集より【9】
◇決まり文句
まだ、海のルアーマンが一般に認知されていないとき、つまり、イシダイ師やメジナ師から怪訝な目で見られながら、ルアーを投げていた頃だ。
知り合いの漁師と、魚を捕るには、どんな日がいいのか話し合ったこと ...
海を覗いて(4題)…自選エッセイ集より【8】
長年釣りをやっていても飽きないのは、きっと、水の中の見えそうでいて、見えにくいものを相手にしているからだろう。 我々、陸上の者とは、水面という境界で分断された身近な異世界があり、その中に棲む相手は、見ようとする意志、つまり釣りをする ...
三つの虹…自選エッセイ集より【6】
◇レインボウドラグ
リールの回りに七色の虹が架かった。初めて、それを見たとき、リールから延びるラインの先には、全力疾走中のシイラがいた。ラインが勢いよく放出されて、細かい水しぶきが上がり、そこに虹が架かったのだ。
記録と記憶…自選エッセイ集より【5】
釣りの記録方法として仲間の例を挙げると、魚拓や剥製。文章に残す人。JGFAへの申請。耳石や鱗を取る人。歯形の付いたプラグを集める人。それぞれだが、圧倒的に写真派が多い。
私はと言えば、先日、一本のフィルムを現像してみて驚いた ...
ふたつのシーバシング…自選エッセイ集より【4】
今日、生まれて初めてメガネを買いに行った。ラインも漁師結びなら見えなくてもできるが、ビミニツイストとなると、もういけない。遠くの鳥ヤマを探しすぎたとウソブクのはもう終わりだ。レンズの先にあるラインはどこまでもクリアーになった。
スランプ脱出法…自選エッセイ集より【3】(ご質問に答えて)
担当編集者のS氏が、近頃スランプに陥り、魚が釣れないから、その脱出法を教えてという。聞けば、アオリイカ、アイナメ、根魚と、手堅い釣りもやっている。それなりに工夫もしているようだが、それでも釣れない。まさしくスランプ。 こういうときには ...