開発状況…塗装強化他
今回は、K2F塗装強化のための表面処理についてです。
ルアーの塗装は、各メーカー、ハンドメイドそれぞれの製作者に独自のノウハウがあるはずです。長年の経験で得たものは門外不出としておきたいものですが……。 K2Fボディーの表面に施す細工は、発想自体は新しくありません。手間と費用の関係で見送ってきただけです。それは一般塗装にもよく使われる方法である下地の表面荒らし、に代えて、マシニングによる彫刻で、美しく、ムラなく一定に密着度を上げる目的で採用するものです。確実な方法です。実際の塗装工程はヒ・ミ・ツです。
しかし、飛躍的に強度が向上する、とはいかないでしょう。最近のフックは、針先が以前に比べて遙かに鋭くなっているので、焼き付け塗装や車の塗装でさえフックには負けてしまうのです。
問題は禿げ方です。ペリッと大きく、は避けたいものです。
ルアーの横腹に円弧状のマークが付きますが、これは泳いでいる時に付くのは稀なタイプのルアーで、ほとんど、度重なる着水や、アクションをつけたときのショックや、ヒット中に針先が当たることが原因です。 二本フック仕様のミノーの、ウォブンロール支点にある腹フックは、遊泳中、全く静止状態のものもあります。
塗装自体の強度は、大きいルアーも小さいルアーも変わりはないので、当然フックが重いルアーのほうが過酷な条件になります。
いっそのこと、昔のバスルアーにあったように金具や形状でフックの暴れを止めてしまおうかとも考えましたが、これだと力のある海の魚だと、ルアー本体、フック共、無理な力が掛かって破壊されてしまいます。
やはり、地道に改善していくしかないのです。写真は、今のところ、これくらいのピッチで表面に彫刻すれば、効果があるという目安です。コーティングを掛けた時点でほとんど見えなくなるでしょう。
別件……先日、K2Fのテストをしに早朝行きつけの磯に向かったら、先行者がいました。ヘッドライトを持っていたから暗いうちから入っていたようです。
邪魔をしないから一緒に投げさせて、とお願いしたら、快くOKしてくれました。ん?よく見たら十年ほど前に別の磯で会った人に似ている……Kさんでした。ずっと仕事で関西に行っていたそう。お互い思い出すのに少し時間がかかりました。しばし歓談。
カミサマの考えることは時々、理解不能の事があるけれど、この時は別。何故なら、快く我々に場所を空けてくれたKさんに待望の一匹。5キロオーバーの磯マルスズキ。
記念に写真アップしときます。Kさん、写真お渡しできます。T社にメールでも下さい。
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