TKGS135試作品の行方 

昨日、6月20日の満潮の夕刻、貴重な梅雨の晴れ間にTKGS135のテストをしていたら、底には何も無いはずの所で根掛かりしてしまいました。浅場での潜行深度の確認のため遠出してまで選んだ安全な場所のはずでした。何かにガッチリ掛かったようでPE2号の強度ではどうにもならず切れてしまいました。

心配したのは満潮では深くて行けませんが干潮になれば人が歩けそうな位置であることです。誰かにケガをさせてしまうかもしれません。そこでド干潮に回収するために今日また来たわけです。干潮の昼の前後2時間以内に見付けなければ、と浅海の中を歩き回りましたが、無い。こういうときのために試作品は真っ白に塗ってあるのです。いくら濁っていても視認できると思っていました。エイがいると不味いので流木を片手に探し回ること小一時間、もう潮が上がり始めてきました。

焦っていると、遠くから声が! 先ほど不審な行動をする私の事情を話しておいた散歩中の年配の方でした。海水を蹴散らして歩いていくと手には黒い塊の中に白い物体が見えました。見付けてくれたのです。どうやら捨てられた漁網と共に急流に流されて位置を変えていたようです。私だけなら時間内に発見できなかったかもしれない。結果からすると奇跡に近い見つかり方で、ランカーを釣った時より感激しました。お礼は拒まれましたが、ありがとうございました。そういえばTKRP90の時も全くの他人に紛失した試作品を見つけてもらったことを思い出しました。皆さんにも幸運を。

このように試作テスト中はハプニングが付き物ですが、TKGS135は完成に近づいています。晴れ間が続く頃にはある程度の深度での撮影で挙動を確認するつもりです。上から、あるいは浅場で目視できる挙動と深い所での挙動はかなり異なるのです。写真は拾って下さった方と、下の写真二枚とも千葉のSAさんで、たったひとつ預けた試作品での釣果です。早速私には想定外の釣り方で。

 

Posted by nino