ラインアイのグラつき

 四国のKさんからの質問です。
 
 ……略…K-TEN、BKF115系について。二本購入したのですが、ラインアイが動く状態でした。
 同じブルーオーシャンでも140やK2のレーザーカットワイヤーでは、そのような製品がありません。…略…グラつきは非常に気になります。大丈夫でしょうか?……略…
 
 
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 お答えします。
 せっかくご購入いただいたのにご心配をおかけしました。
 結論から言うと全く問題ありません。
 
 ご指摘のBKF115、丸ワイヤー仕様は、現在も需要があるため廃番にはしていませんが、設計が古いことも確かなことです。
 しかしその後のレーザーカットワイヤー仕様のものと同様に、ワイヤーを保持しているところ、つまり両側から挟み込むところは、ルアー本体の空気室から独立した伝統の構造になっています。
 またこの製品は、超音波溶着という方法で組み立てているのですが、その際、ワイヤー保持部分にある程度のアソビを設けてあります。ワイヤーとボディが干渉すると巧く溶着できないからです。
 
 現在の設計ではもう少しアソビを少なくしていますが、それでも水漏れ対策のため全ての貫通ワイヤー方式のルアーはこの部分に余裕を持たせてあります。
 そして現在全ての製品はクリアボディ完成後、特殊な薬品にドブ付けしています。これが染み込むことが前提の設計になっています。このためと、ワイヤーそのものの曲がり具合という微妙な点が同一の製品間で差を生じさせているので、ご理解下さい。強度的な差はありません。
 
 
 実際、もしも不良品が出て、本当に水漏れが生じた場合は、この隙間に瞬間接着剤を注入しても止まらないことがあります。
 接着面にピンホールがあると、外気と空気室に圧力差がある限り、接着剤が乾く間にも息をしているようなときがあり、穴は開いたままになるのです。
 
 このようにワイヤーが動くことと水漏れとは、別の問題になります。
 もしも、フローティングルアーがたいして負荷も掛かっていないのに沈むことがあれば、早急に対応できます。安心してご使用下さい。 

Posted by nino