干潮が昼間の磯
これから初夏にかけては明るい時間帯に潮が大きく引きます。冬期とは逆。
この時期、特に大潮周りは満潮の朝から刻々と変わる海況を、予め頭に描いておかないと釣りになりません。磯初心者には最初の難関です。
ポイントを聞いたり、調べて行っても磯に立つことすら出来ず、あるいは既にそこに海水が無かったりします。浅い房総ではよくあることです。渡礁やサラシの出具合に丁度良い潮位が、それぞれのポイントにあります。
しかし初心者を自覚する方ならば、この時期にこそベテランから聞いた潮位にだけ行くよりも、朝から干潮まで通して磯を観察するべきなのです。
例えベタ凪で魚ッ気が無くても、その間の変化や干潮時の地形や海草の状態をよく覚えておくのです。
冬場の暗いときに釣れたポイントや先日誰かが釣ったポイントが、この時期は海底まで露わになって、自ずと釣れた理由を知るでしょう。凡百の解説を読むことより先々必ず役に立つ知識を得られます。
とは言っても、日本全土に目を向ければ、この話は主に太平洋側でしか通用しないようです。
この仕事に就く以前、日本海の天橋立近辺から越前海岸、能登半島を抜けて、新潟北部まで釣り行脚したとき、潮位差が予想以上に少なく唖然としたことがありました。
ただその場合も潮流の方向や地形を昼間充分観察することで、何とか初見の所でも釣果を得ることが出来ました。だから、たとえ夜間の釣りがメインだとしても、昼間ポイントを見ておくことはとても大切。観察に適した季節は丁度、今頃。出来れば大潮周りが良いでしょう。
余談…日本だと潮位差は、あっても2メートル弱。(特殊な場所は別)ところがカナダでは干満の差が10メートルを超えるところがあるそうです。見てみたいですね。
ディスカッション
コメント一覧
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アラスカでのカヤックの旅、イイなー。
現場での苦労は後々の宝。とても貴重な体験をされましたね。
やはり、大陸はスケールが違う。
生分解速度が遅い!
寒いところというと、日本でも、北アルプスの冬山で、
前夜、自分のイタシタ、イエローな氷に蹴躓いたことがありました。
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以前、アラスカのグレーシャーベイをカヤックで旅をした時の事です。
潮が引き始めると一気に引きます。
引き潮で荷物を積み込む時に時間が掛かると、水面が遠ざかってしまう為に、常にタイドテーブルとにらめっこした経験があります。
逆に上げも気にしなくてはならず、キャンプを張る場所は、かならずタイドラインの上にしなければなりませんでした。
しかも、地表の生分解速度が遅いので、厠も苦労しました。
日本では、そういう所はありませんね。
日本海はそんなに潮位差が無いのですね?