【Field report】大型アカメ(141.5㎝)のタグ&リリース動画(標識放流)。

今回は、大変貴重な大型アカメ(141.5cm)のタグ&リリース(標識放流)の動画を提供していただきましたので、ご紹介いたします。提供してくださったのは、タックルハウスのフィールドテスターである吉田裕彦さんと、長野博光さんのお二人です。

まず、タックルハウスの基本スタンスとして、ブログやSNSでアカメ関連の情報を掲載することは、これまで原則として自粛してきました。その理由は、高知県のアカメ釣り文化の継続を願っているからです。アカメ釣りに関しては、過去に行政との摩擦があっただけでなく、釣り場周辺の騒音や駐車マナーといったトラブルも議論されてきた歴史があります。そのため、むやみに釣果だけを取り上げて外部から煽るような形は避けたいと考えております。毎年、ユーザーの皆様から頂く釣果報告やレポートの掲載を自粛しているのも、こうした理由からです。

しかし今回、動画を提供してくださった長野博光さんは、「アカメと自然を豊かにする会」の代表として、アカメの“保護種指定反対の活動”に尽力してこられた中心人物のひとりです。ここで、高知県のアカメを巡るこれまでの経緯を知らない若い世代の方に向けて、簡単に歴史をお伝えしておきます。

2002年、高知県のレッドデータブックにアカメが記載され、2006年頃には「県指定希少野生動植物の指定候補種案」に選ばれ、捕獲(釣り)禁止の一歩手前まで進んでいました。
当時の評価は「アカメは明日にでも絶滅する」という認識であり、行政もそれに基づいて対応を進めていましたが、これに異を唱えたのが長野さんたち「アカメと自然を豊かにする会」でした。
会は9年間にわたる生態調査、フォーラム、釣り大会を通じ、レッドデータブックの評価が誤りであることをデータで証明。
その結果、2012年1月にアカメを指定種の候補から外すという目的を達成しました。
長年愛されてきた高知のアカメ釣り文化が今も残っているのは、長野さんをはじめとする有志の方々の地道な努力のおかげです。
こうした調査活動の柱となったのが、今回ご紹介する「標識放流(タグ&リリース)」です。当時、行政の評価と自分たちがフィールドで体感している実情とのギャップを感じつつも、それを証明するデータはありませんでした。そこで、放流から再捕獲までのデータを積み重ねることで、謎に包まれていたアカメの生態を解明する大きな役割を果たしたのがこの調査です。

2024年9月には、なんと標識放流数が累計800例にまで達しています。
長野さんのブログです↓アカメ釣りを愛する皆様、是非ご覧ください。アカメ釣りの文化を守るための長年の努力と情熱を感じずにはいられない内容です。

https://ameblo.jp/akamedesu1/entry-12908280939.html?utm_source=openai

前置きが長くなりましたが、今回は長野さんが立ち会った、141.5cmという貴重な大型アカメの標識放流作業の動画をお届けします。長野さんたちの長年の活動の一端を知っていただける機会になれば幸いです。
アカメ標識放流(141.5cm) 。釣り人:吉田裕彦氏。アカメと自然を守る会代表の長野さんの活動をご紹介します。 #short #タックルハウス

釣り上げた吉田テスターからもコメントを頂きました。

釣行日: 2026年7月末
釣行エリア: 高知県
釣果:アカメ 141.5cm
使用タックル
Lure:K-TEN BLUEOCEAN BKF175 フックST46#1/0に変更
「感無量です。
もう忘れかけていた感覚でした。
手が震える。
足に力が入らない。
魚を釣って、こんなにも心が震えたのは、いつ以来だったでしょうか。
自己記録を大きく更新する、141.5センチのアカメ。
でも、今振り返ってみると、この魚を釣った瞬間の喜びだけではありません。
僕が初めてアカメという魚を知ったのは、まだ20歳の頃。
きっかけは、当時の釣り雑誌に掲載されていた一本の記事でした。
その記事を書いていたのが、タックルハウスプレイヤーの大先輩であり、「アカメのおじさん」として知られる長野さんでした。
長野さんは「アカメと自然を豊かにする会」の会長として、長年にわたりアカメに関するデータを積み重ね、高知県とも議論を重ねながら、
この素晴らしい魚と高知のアカメ釣りの未来を守るために活動されてきた方です。
僕が今、こうして高知県でアカメ釣りを楽しむことができている。
それも、長野さんをはじめ、これまでアカメを守り続けてきた方々の活動があったからこそです。
そう思うと……
もう感謝しかありません。

話を戻します。
当時の僕は、ソルトルアーフィッシングを始めたばかりの若造。
長野さんの記事を読んで、
「夏に高知へ行って、ルアーを投げればアカメが釣れる!」
なんて、今思えば本当に浅はかなことを考えていた記憶があります(笑)。
もちろん、そんなに簡単に釣れる魚ではありません。
何度も何度も高知へ通いました。
それでもアカメにはなかなか出会えず、その後は磯からのヒラスズキに夢中になったこともあり、一時期はアカメ釣りから少し離れていた時期もありました。
それでも、心のどこかにはずっとアカメがいました。
そして35年。
まさか自分が釣り上げたアカメを、
あの日、僕にアカメという魚の存在を教えてくれた長野さんに、
目の前でタグを打っていただき、計測していただく日が来るなんて。
本当に、釣り人生って不思議なものです。
そして、この141.5センチのアカメを連れてきてくれたルアーが、
タックルハウス「K-TEN ブルーオーシャン175」。
このルアーを開発したのは、僕も長野さんもよく知る、タックルハウスの二宮さんです。
長野さんと僕。
そして二宮さん。
それぞれの人生と釣りの道が、タックルハウスという存在を通じてつながっている。
そんな縁を感じながら…
二宮さんが生み出したK-TEN ブルーオーシャン175で僕が釣った141.5センチのアカメを、長野さんご夫妻に大切に計測していただく。
魚を釣るということは、
ただ魚を釣り上げるだけではないんですね。
そこへ至るまでの時間。
出会った人。
教えてもらったこと。
魚を追い続けてきた年月。
そのすべてが、この一匹のアカメに詰まっている。
そんな気がしました。
あなたのよき思い出のために
二宮さんの言葉の意味がそろそろ僕にもわかりかけています。

35年前、釣り雑誌の記事を読んで憧れたアカメ。
その記事を書いていた長野さん。
そして、僕にアカメを連れてきてくれた二宮さんのルアー。
長い年月を経て、そのすべてが一本の線でつながったような気がしました。
そしてリリースを終えたあと。
吉田さん、おめでとうございます!
満面の笑みを浮かべた長野さんと握手をしました。
その瞬間のことは、
たぶん一生忘れないと思います
魚を釣った喜び。
自己記録を更新した喜び。
141.5センチという大きなアカメに出会えた喜び。
もちろん、それもあります。
でも、それ以上に心に残ったのは、
35年前に僕が憧れたアカメという魚と、そこへ導いてくれた人達との出逢い。
そして、
いろんな人の想いと、長い年月と、釣り人として歩いてきた時間。
それらがすべて、この一匹につながっていたように感じています。
35年前。
一人の若造だった僕に、
アカメという魚の存在を教えてくれた人。
その長野さんに、
自分が釣り上げた141.5センチのアカメを見ていただくことができた。
そして、その魚を無事に自然へ帰すことができた。
こんなに嬉しいことはありません。
感無量です。
141.5センチという数字以上に、
この一匹のアカメと出会うまでの35年間。
そして、アカメという魚を通じてつながった人との縁。
僕にとっては、そのすべてが宝物です。
長野さん、本当にありがとうございました。
そして、この素晴らしい魚と出会わせてくれた高知の自然にも、
心から感謝します。
ありがとう。
またいつか、
この魚が元気に泳いでいる姿に出会えたら最高ですね。」

K-TEN BLUEOCEAN製品ページはこちら

今、私たちが当たり前に楽しめている環境は、決して当たり前のものではありません。
先人の努力の上に今の釣り場や文化が成り立っていることを知れば、私たち釣り人一人一人がどのようなマナーや立ち振る舞いをするべきか、自ずと見えてくるはずです。

これから夏休みを迎え、高知へ遠征される方も多いかと思います。
釣り人同士の配慮だけでなく、地元住民の方々への敬意と配慮を忘れず、この大切な文化を末永く次世代へつなげていければ、と願います。

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