Fテスト…雨とベタ凪の土佐、でも‥

K2F142,TEST等

  高知空港に着いた時、東京より冷たい風が吹いていました。釣りのほうは一抹の不安がよぎったものの、過去、このようなときにも魚を出せたことがあり、さすが四国と唸ったものでした。
 しかし、今回は一日目のベタ凪と、二日目の雨に祟られて、磯スズキはバイトが数回あっただけで終わってしまいました。東京で寒の戻りがあったという前日のことです。
 それでも、こういう時なりのジックリとしたテストや、意見交換もできるので、収穫は多いのです。それに、夜は、ご無沙汰しているテスターさんや友人達との懇親会もありました。  
 四国へは以前、千葉から一人で車を走らせて、二回、海岸線を一周したことがあります。行って帰って来ると四千キロになりました。二回の釣行で八千キロ。私も元気でした。
 大昔の一回目は、条件も良かったせいか、房総と似たような磯を探して投げてみると、ヒラスズキが、そこかしこに居て驚いたものです。二回目はナギで苦戦しながらも、地元の釣り仲間の案内のおかげでヒラとマルの顔を拝むことができました。魚の豊かさには何の不安もないところなのです。瀬戸内側の海流の中での釣りと、南の広大で荒々しい磯での釣り。どちらも房総には稀なので、心底うらやましいと思ったものです。
 たまの不調は自然のこと、仕方ありません。今回の釣行後、寄った港で定置網漁の水揚げを見たところ、鯛、鰺、鯖、鮃、鰯、ハギ、イサキが揚がっていて、特にブリは大きさも数も大量でした。でも、探してもスズキだけが見あたらなかったのです。
 
 普段だったら釣りに行かないであろう日並みに、テストに協力してくれた高知シーパラダイスとロックダンスの仲間の皆さん、本降りの雨の中、本当にありがとうございました。           一日目、海岸で、空から(崖上から)降ってきたイノシシに驚きながらも、何とか魚を出した小田さん。二日目、二隊に分かれて早朝から沖磯に渡り、シューズが壊れるほどトライしてくれた川村さん、常光さん。 雨に煙る豪快な磯を、私が追いつけないほどの速さで駆けて探ってくれた矢野さん。泳いでまで(笑顔で渡るのが高知流)捻り出そうと熱い釣りを見せてくれた西村さん。魚はともかく、皆さんの思いはK2Fに確かに注入されました。各人の個性的な釣り、しかとこの目に焼き付けました。        これから、あの磯の構成や、釣り方、魚の実績ポイントを頭に描きながら、K2Fを育てていきます。皆さんが現場に持参する数本のルアーの中に、いつも選ばれるようにしたいと思います。
 
土佐レッドアイのこと
 昔からソルトルアーをやっている人なら、その名を聞いたことがあるでしょう。今回の釣行のもう一つの目的は彼等と再会することでした。
 定員三名の釣りクラブといっても、その活動はソルトルアーの歴史の一角を担っています。不世出の釣りセンスが光る大坪さん。いつまでも明るく優しいブロンソン、内川さん。ねばり強くアカメの国を構築した長野さん。
 私のルアー製作にとっても、三人の存在はずいぶんと励みになったものです。アカメの国のHP内のレッドアイの紹介欄の中に、昔、一緒に撮った私達の写真を今でも置いてくれているのは、とても光栄に思います。
 またお会いして、皆、歳をとったネと笑いながら、少量の酒を酌み交わす日を楽しみにしています。
 
 最後に、田村さんのお店、ビストロアミュゼ(料理とてもおいしい、お勧め)での懇親会に出席してくれた今井さん、浜氏さん、川淵さん。バーベキューでご一緒した白石さん。それと、サポートに徹してくれた牧野さん。ありがとうございました。THから開発の藤本。広報junjun。ごくろうさま。
  

Posted by nino