絵から戒めを

 パソコン内の画像を整理していたら自分の描いた絵が記録として残っていました。以前年賀状に使った覚えがあります。
 
 これを見ると現在の私がルアーとか何かをデザインするとき、何故シンプル志向になるのか解るし、戒めとして常に頭の中にあったのだと気付かされます。
 
 描いたのは高校を卒業してすぐ、19歳のとき。友人にあげる前に人に見せたら低い評価で何が描かれてるのかわからないと言われました。
 確かに構成は複雑で、ステンドグラス風の平面に極端な遠近法を用いて、右腕を光に向けて、身体が隠れるほど大きい左手が手前の花弁を掴もうとしている、そういう図です。 説明が必要な絵ということが受けない理由でした。そこでつい安易な方法のスプレーで光を描き加えてしまったのです。
 
 30年後ぐらいに記録としてあったこの画像を見て、何ということをしたのかと後悔しました。
 苦心して平面にした意味は無くなり、本来感じさせるべきヒカリを、直接的に描いてしまっているからです。僅かに見える右胸の明るい肌色だけで充分でした。
 
 現在、この絵の所在は不明ですが、ネガフィルムから起こした劣化した画像は、余計なことをしてはいけないという戒めとして、このままパソコン内に残しておきましょう。
 
 
 
 
 この週末は、第二回正月飲み会になりそうです。初釣りは来週かな。
 

Posted by nino