アカメフォーラム(第三回)

アカメ

先週、日本列島を縦断した台風の直前に、高知市で開催されたアカメフォーラムに参加してきました。
毎回のように参加しているのは、同日前後に釣り大会や釣り具屋さんのイベントで、地元の釣り人の皆さんや友人に会えるのが楽しみだからです。
そして「アカメと自然を豊かにする会」に賛同しているからです。

ご存知のようにアカメは釣り人の間にあっても希少種ゆえに釣りを禁止すべきとの声が少なからずあります。
しかしこのフォーラムに参加し、様々な角度から精力的に研究している学者や釣り人の意見を聞いていると、アカメの本当の保護の在り方が見えてきます。
アカメを正統に釣ることができ、見守られた自然と釣り人の活動が、その存続に大きな貢献ができるとしたら素晴らしいことです。
そこには非常に強い「関心」がありました。

一方で、レッドデータに入れて、アカメだけ釣りを禁止すれば丸く収まるという考えがあります。そして、実際そうなったところもあります。しかし、それでは解決しないこともあるのは、釣り人ならば薄々気付いていることでしょう。
釣りという行為を全面禁止にしない限り、その実行には無理があるのです。アカメがそこにいればやはり釣れちゃう場合もあります。名目上の禁止は監視が途絶えると実数の把握がさらに困難になり、管理すら危うくなります。
そして、油断が生じ関心が薄れて減っていることすら気付かなくなるかもしれません。

そして、もうひとつ危惧するのは、高知のアカメより釣れない対象魚なんて、全国にたくさんいることです。アカメのように目立つ魚ではないから見過ごされているだけです。

もしも、今、皆さんが地元で大切にしている魚が、ある日いきなり釣り禁止になったら、戸惑うばかりでしょう。正統な方法で、釣り人と魚の未来を見据えた、会の活動は、そうしたときどうすればよいかを教えてくれています。
アカメが守られ、釣りもできるためには、良き監視者としての釣り人にも相応の努力が必要なようです。それは一地域だけの問題ではありません。

Posted by nino