家電エレジィ

 5年と少々前に購入したブラウン管HVTVが壊れました。買ったとき、5年の長期保証を付けたのに期限切れ後。運悪い。
 現時点では、まだ最新の液晶TVより画質が優れていたので、まず修理をお願いしました。欠点は大きく重いだけだったからです。
 しかし、係の人は主要部品の交換になり、結構な費用を提示してきます。半世紀も歴史があるブラウン管のひとつの到達点である愛機でしたが、諦めました。手頃な価格になった液晶に買い換えです。ウーン、絵は前のほうが綺麗(-_-;)  
 
 思えば、電気製品というのは寿命にアタリハズレがあり、また、規格の変更に翻弄されてきました。時代の流れでいうと、私の世代が(特に多く)そういうことを味わったことになります。
 TVならば白黒からカラー、フラット横広がり画面、デジタル放送、ハイビジョン、プラズマ、液晶、これから先は有機ELですか。
 ビデオならば、もう若い人は知らないベータと、機能とは関係のない理由で勝ち残ったVHS、それもDVDが取って代わったと思えば、次はブルーレイがのしてきそうです。
 音のほうもレコード、テープからMD、CD、今は機器へのダウンロードが加わりました。
 コンピュータはもっと目まぐるしく変化したのは周知のことですね。
 私が初購入した当時の最新機種には、スカジー接続の他にUSBが標準化される前に装備されていました。でも、いざUSB接続機器が発売されたら使えないではありませんか。ナンチャッテUSBであることが判明しました。スロットは見かけだけでした。
 カタログや店員が、今後便利になると謳っていたのに。だから買ったのに(T_T)ダマサレチャイマシタ。
 自分に責任の及ばない約束って、都合いいですね。
 そういえば、カメラフィルムのプリントにも100年プリントなんてものがあり、当時も疑っていたのを覚えていますが、案の定わずか20年足らずで色褪せて消えかかっている。今は、全く別の形で、劣化の有り得ない記録のデジタル化で実現されましたが。
 
 ここまで嘆きを書いてくると、案外―別の形で実現―というのは重要な事と気付きました。
 つい先日の環境サミットも42年後の約束をしていましたね。約束した当人達は期限まで生きているつもりなのかしら?今の延長上に2050年を迎えられるのかしら?実現は別の形によって成されるような予感がします。
 電気製品のように約束事が規格変更の度にリセットされるのは、迷惑なものですが、どうも全体的な改善には必要なことのようです。
 セイジもそろそろ規格変更しないと、お先が…。 
 
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 写真は奮闘する修理人。頑張ってくれたので文句は言えません。
 それと、配線基盤。オブジェとしても面白い。

Posted by nino