リスベットサランデル

K2F122,読書

この一週間は、早い忘年会があった他は、ほぼ規則正しい毎日でした。
晴れていれば122プロトを投げに海へ。主に変更箇所の確認といった地味な作業です。そして空がぐずついていれば、読書。いわゆる晴耕雨読というやつです。
一見気ままなようですが、設計途中のルアーというのは次から次へとナヤミを発生させるものですから、バランス良く別の事をして頭をカラッポにすることも必要になります。

そこで今回選んだ、別の事というのが、評判を知って買ってはあったものの、全六冊、しかも聞き慣れない固有名詞と登場人物の多さに怯んでしまい、しばらく放っておいた、スウェーデン発ミステリ、スティーグラーソン著、「ミレニアム」全編を読むことでした。

一週間前に手を着けたときは、数十ページ読んでは閉じたりして、遅々として進まなかったのですが、リスベットサランデルという特異なキャラクターが登場するあたりから、物語も読むスピードも徐々に加速して行きました。進むほどに期待以上の展開が待っていて、飽きさせません。

昨夜、最後の六冊目後半を残しておいたのは、そのまま深夜に終えることが惜しいような気持ちになったからです。出来れば今日のテスト釣行に持参して、残りを海で静かに読みたいと思いました。
昼間中に122の課題をひとつ突破したので、そのまま海岸で、気兼ね無くゆっくりとページをめくることが出来ました。夕刻、読了。間違いなくメーター級です。
いつのまにか目の前に、いつも朝陽が昇るところに、淡い満月がひとつ、遠慮がちに浮いていました。 

Posted by nino