開発状況…地味だけど大切なこと
フィールドテスト中のK2F142プロトの材質は、ABS(製品化)と比べると弱いのです。
それでも、今のところ、過酷な条件下でランカーを掛けたり、実地で何千投しても目立った破損箇所はありません。
不可抗力のリップ折れが一件、岩に叩き付けての水漏れが一件、新しい重心移動システムの作動の信頼性は99%までになっています。
飛びは、既に同重量でならば、NO,1と言って良いでしょう。
そこで、浮力の余力分の半分をボディの強化に使うことにしました。写真では、部分ですが、最薄部は1ミリのままで、力の掛かる数カ所の肉厚を0,2ミリ厚くします。
残りの浮力は当面、飛距離アップには使わず、フローティングとしての操作性のために確保しておきます。
先日の五島以前のテストのよれば、飛びは期待以上のものがありましたが、新たな問題も見えていました。
フローティングルアーでは経験したことのない遠方でのルアーの挙動です。
例えば、通常のリップのままだと、10m余計に出ているラインが波に揉まれると、それだけで任意のトレースラインから外れ、勝手に泳いでしまい、根掛かりの恐れがあります。
幸い、五島で試したリップなら(まだ欠点もあるが釣れ具合は良い)遠方でのコントロール性が格段にアップして、根掛かりのリスクが減りました。
たぶん、浮力をこれ以上落とすとロストが増えることになります。
五島では、あの大荒れの中、四人がまる二日、投げ続けて、K2Fのロストは4本でした。(内1本は残念にも魚に持って行かれた)
これを多いと言われたら、それまでなのですが、私の経験からすると、同じ条件でBKFだったら、もっとたくさん失っていたと思います。
この辺りにこだわるのは、K2Fは使っている部品からして、けっして安いルアーにはならないこともあり、できるだけロストし難いルアーを作ろうとしているからです。
元々、フローティングルアーはバイブやジグと比較すると、桁違いにロストが少なく、実質的にサイフやシゼンに優しいジャンルのルアーです。(私だと過去1年で無くしたFルアーは2個です。ジグは…)
それをもっと意識して工夫してみたいのです。
複雑な磯で、さらに10m先に飛ぶということは、ロッド操作によるコントロール範囲を超えるということでもあります。地味だけど、K2Fには、その辺りのことにも配慮がいると思いました。
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明日からは四国へ行ってきます。また報告しますネ。
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