ローリングベイトの使い方 PART4 対象魚編

ローリングベイトの使い方 最終回となる第4弾は、対象魚編です。これまでのPART1〜3はこちらから。



ローリングベイト、一番初めにデビューした77は、港湾シーバスを主なターゲットに据えたものでした。
それから18年経った今、バリエーションは全部で6サイズ。派生モデルでダブルフックをテールのみに装着したBT(ボトムチューン)、泳ぎが全く異なるリップレス、ウェイト違いのLW(ライトウェイト)が存在します。途中カラーリングをリニューアルしたり、ショップオリジナルカラーを作成したり。どれだけのバリエーションが存在するのか、正直いうと我々タックルハウスのスタッフもわかりません。

ローリングベイトの歴史は、こちら


この記事の後には、LW(ライトウェイト)がデビューしています。

もともと〇〇専用と言ってターゲットとなる魚種を絞ることは避けているタックルハウスの製品ですが、ローリングベイトも例外ではなく、これだけのサイズバリエーションで、港湾シーバス以外でも様々な魚をターゲットに楽しんでいるユーザーさんがいます。

手軽にセイゴ、フッコゲーム

地元は愛知県の奥湾に位置する衣浦周辺
この地域では11月後半~本格的なバチシーズンが始まる2月後半までその年に孵ったセイゴが果敢にルアーにアタックしてくる様になり、極寒期でも手軽に堤防から楽しむ事が出来るんですが、その時に使うのがローリングベイトの48。55以前から圧倒的にこのサイズのローリングベイトが釣れるので周辺釣具店の毎年オリカラもでる人気ルアー。使い方はキャストしてラインスラッグを取り動いてるか分からないくらいのスローリトリーブで足元までタダ巻きしてくるだけ。水深に合わせたり魚の居る距離に合わせサイズ、ウエイトを変え巻きスピードを調整。明暗の光度、照明の色によってホロ、透けカラーを使い分け、その日のヒットパターンを探したり、時には50cm位のもヒットするので冬の寒い時期でも楽しくてついつい釣り場に通ってしまいます。使用するルアーもローリングベイトの48、55があれば成立するので初心者、子供にも勧めやすく誰でも楽しめるルアーゲームです。

愛知県 鈴木貴喜

小さいサイズを使って初心者やお子さんでもシーバスゲームを楽しめる、そんな恵まれたフィールド、これからも大切にしてください。次は、シーバス以外を狙っている方をご紹介します。

ライトゲームにローリングベイト

メッキ、カマスなどのライトゲームにおけるローリングベイトシリーズの使い方

1.メッキ編
メッキ釣りにおいて、活性の高い日はトップウォーターで良く釣れますが、やや沈みがちな時はティロミノーやローリングベイトの出番です。
ティロミノーはメッキに効果絶大ですが、深場を攻めるには少し浮き上がり易かったり、一日中トゥイッチし続けると腕が疲れたりします笑

RB48ならただ巻きでボトム付近から表層までを効率的に探れますし、遠投性能が高いので広く探れるのも見逃せません。

またバイブレーション系に比べてアクションに魚がスレにくいため、釣れ始めた時にヒットが連発するのもメッキアングラーには嬉しいポイントです。

ミノーより深く広く早くナチュラルに攻略できるのがRB48の長所ということです。
流れが早い大規模河川や大きめの漁港ではRB55を使用するのもオススメです。

2.カマス編
カマス釣りにおいてローリングベイトさえあればゲームが成立するほど使い途は広いです。

まずナイトゲームにおいては、カマスはちょっと大人しい性格になるためRB48SSSでフワフワとアプローチ。ゆっくり目のただ巻きやリフト&フォールで使うとワームにも引けをとらないナチュラルな誘いができます。ワームよりもフッキング性能が高いですしアタリも明確に出ますよ。

朝マヅメになればカマスの活性がヒートアップするためRB48で速めにアプローチしてガンガン釣りましょう笑
RB48ならヒットレンジがコロコロ変わるマズメ時でもルアーチェンジの必要なく1本で対応できます。
伊豆ではマズメが10分程度しかないことも多いため、ルアーチェンジによるタイムロスが無くなるのは、意外なほど釣果アップに貢献します。

マヅメ時が終了し、カマスが海底付近でじっとし始めたらRB48LSの出番です。
キャストし底をとったら、エギングやワインドの様な派手目のジャークをしてみてください。ジャーク後にラインスラックを多目に出すのがコツです。RB48LSはぴょんぴょんダートするので、沈んだカマスもリアクションバイトしてきます。
またあえて、RB55を使用するのもありで、この場合はストロークの短いジャークで底を叩き続けてバイトを拾います。

以上、ライトゲームにおける私なりのローリングベイトの使い方を書いてみました。

静岡県 鈴木 孝侑

最小モデル48のラインナップをウルトラライトゲームでとことん使っていただいています。リップレスとなるLSのロッドワークでの面白さは是非多くのライトゲームファンの皆さんに体験していただきたいところです。

ヒラメにローリングベイト

次は鳥取県のH.Mさん。ヒラメ58cmを釣った時の状況です。

ゴロタのポイントに離岸流が出る。
離岸流が出てる所だけ、ブレイクがある。
ミノーで一通り攻めた後、離岸流の流れでバイブだと暴れ過ぎて、リール巻くのが重くて疲れるから、ローリングベイトを選択。
遠投し、ブレイクでユラユラ流しながらフォールする。まるで弱ったイワシが流れてるアクションのローリングベイト。
ローリングベイトじゃなかったら釣れなかったんじゃないかと思った。要は、普通のバイブだと暴れ過ぎて駄目な時or何を投げても駄目な時の切り札として使っている。

鳥取県 H.M

ローリングベイトの引き抵抗の小ささを生かして流れの速い離岸流周りを効率よく攻めるということですね。ヒラメ、コチには、ボトムチューンというアイテムも用意していますので、是非お試しください。

rb66bt

磯スズキにもローリングベイト

初めに、ローリングベイト77と66はお世辞抜きで、これまでにたくさんの喜びをもたらしてくれた、大好きなルアーの1つです。初めてシーバスをかけた(バレた)のもローリングベイト。仲間内の釣りダービーで3位になり、最後の最後で25cmのメバルを連れてきてくれたのも、ローリングベイト。シラスパターンの表層早巻きで、自分だけシーバスとサゴシ(サワラの幼魚)が入れ食いだったのもローリングベイト。そして昨年(2018年)、初めてのランカーシーバスを釣った時もローリングベイトでした。
ローリングベイトの出会いは、大学1年の頃、初シーバスが釣れず混迷している中、ネットでシーバスの記事を読み漁ってる時に、ある記事でローリングベイトは「エサ」と書いてあり、この「エサ」というワードで衝動に駆られ、直ぐにバイト代を握りしめ、釣り具屋に行き、ローリングベイト77(ウルメイワシカラー)を1つだけ買ったことを覚えてます。これが最初のローリングベイトとの出会いです。当時は「これで絶対釣れる!」と、童心に戻ったようなワクワク感になりました。しかし、結局なかなか釣れず、シーバス釣りは甘くないなと強く思わされた記憶が蘇ってきます。(釣れなかった理由はシーバスの数が少なそうな生命感のない漁港、超小規模河川等でなりふり構わず投げていたため)。このように私もローリングベイトを使いこなせていませんでした。実際は使いこなせていないというより魚の数が少ない所、活性の低いタイミングに投げていたというのが正しいと思います。
今年で、ローリングベイトが18周年ということで、自分と年齢があまり変わらないことに驚いていますが、私の記事で、ローリングベイトで釣り悩まれている方の一助となるように、この不朽の名作、「ローリングベイト」の自分なりの使い方を拙い文章ながら紹介させていただきたいと思います。
現在の私のメインターゲットは磯マル、磯ヒラなので、磯でのローリングベイトの自分なりの使い方について紹介させていただきます。最初に、使うサイズは基本的にローリングベイト77と66のノーマルで、フックも通常の番手を使っています。使い分けは、波が弱すぎたりした場合にはローリングベイト66を使うという感じです。使い方は、「流す釣り」というより「点の釣り」で、シモリやスリットの際、磯の根元など「ここについてそうだな〜」と思うような所をミノーで通して、バイトが得られない時のフォローとして使います。通し方は、しっかり波が落ち着くタイミングを見計らい、魚が付いてそうなストラクチャーの先にキャストし、波の状況に合わせて、2・3秒沈め、ローリングベイトの微振動が感じれるぐらいのリトリーブスピードで、ストラクチャー周りを舐めるように通すと「ズドン!!」とバイトがあることが多々です。肝はロストを恐れず、出来るだけ際を攻めることだと感じています。
ローリングベイトはミノーや他のプラグでは出なかった所から魚を引き出しくれる「食わせの力」、が最大の持ち味だと思うので、ぜひ渋い時の最終兵器として「食わせの力」を体感して欲しいです。

山口県 Y.W

メバルから磯スズキまで、ローリングベイトをお使いいただきありがとうございます。なかなか釣れなかった時のこと、わかります。魚のいないところに投げる → 釣れない → どこに投げていいかわからない → 魚のいないところに投げる → 釣れない の、ループ。魚が釣れるようになると、魚がいないところにばかり投げていたことがわかるんですけどねぇ。

今回以前にも、ローリングベイトで、シーバス以外の釣果情報をいただいています。

たくさんのアングラーの方のローリングベイトの使い方やアドバイス、我々タックルハウススタッフにとっては大変参考になりました。夏向け商品のヒントにもなりました。皆様にとってはいかがでしたでしょうか。

この「使い方」シリーズ、他のアイテムでも第2弾、第3弾と続けて行ければなぁと考えていますので、その時は、よろしくお願いします。

ご協力くださったみなさん、本当にありがとうございました。