お知らせ・・・K2R112初回記念限定カラーの出荷予定

 お待たせしました。
 K2R112の初回記念限定カラー、レッドヘッドインブラスの出荷が9月2日(月曜)から始まります。お取扱いいただいている販売店様には、ほぼご注文いただいた順で発送いたします。
 このカラーだけ他色とは中身も異なる工程があり後発になりましたが、さらに告知後のお問い合わせが予想以上あって、できるだけご希望いただいている皆様に行き渡るようにしたかったためお時間をいただきました。
 
 ご購入希望の皆様には、少しでも時間的余裕をもっていただけるように、告知はお店とこのラボのみに留めています。
 ご理解のほどよろしくお願いいたします。 

K2R112発売予定

 新作、K2R112(19・5g、フローティングタイプ、フック#3)は、このまま予定通りいけば今月お盆明け前後から発売になります。告知はお店とここだけで静かな発進となります。
 なお発売記念の限定カラーだけはそれから一週間程度二週間程度遅れそうなのでご注意ください。
 
 以下は前記事に続いてモニタリングレポートの中から一節をお借りしました。原文そのままです。()内は私。
 
 
 長崎のMさんは・・・アップでキャスト。しっかり流れに乗せターンさせると、ターン直後に水面がモアッとなりゴツンとヒット!
(写真も)
 
 (磯)激流の中でも浮かず沈まずの微妙なラインを、暴れずしっかり泳いでくれるのは、これまでにない強い味方です。
 
 (橋脚、特殊な使い方)K2Rをペンシルのように水面をドッグウォークさせ、目の前を通すと影から飛び出し水面が炸裂!
 
 
 北関東のジェロさんは・・・そしてこの泳ぎ、ヒラッヒラッと何とも言えない良い動きです。
 
 釣れるルアーを追及するとこうなるのかと驚いています。(写真も)
 
 
 鹿児島のSさんは・・・使えば使うほど味が出るスルメルアーだと思います。
 
 
 新潟のWさんは・・・ 魚が出せる状況にないなぁ。今日はとにかくK2Rをキャストして、泳ぎを確認するのが目的!と思いながらの4投目。ゴン!とサイズは大きくないですが、強い流れに乗り、良く引くシーバスでした!まさかの1本にビックリ!!すごくドキドキさせていただきました。いや~、ほんとにビックリ嬉しい一本でした。(写真も)
 
 
 モニタリングに参加していただいた皆様、ありがとうございました。おかげさまで貴重なレポートが揃いました。今後もK2Rと遊んでやってください。よろしくお願いします。

K2R112 モニタリングと。

 新しいルアーのモニタリングをするのは、作り手の主観やいつもの身近なテスターの意見だけだと見過ごしがあるかもしれないからです。
 それを知りたくてモニターさんには詳しい説明をしないでお渡しして、まずは先入観無しに使用していただきました。ルアーの客観的な姿が見えてくるはずです。
 
 始めてみると、TKR130Hをお持ちの方はすぐにその特性を理解されましたが、初めてこのタイプを使う方は実際引いてみるまでトップルアーだと勘違いされていました。形で動きが想像できないルアーは珍しく、面白かったそうです。
 このルアーを分類すると、シャローリップレスミノーとも、まともに泳ぐことのできる平行浮きのフローティングペンシルとも言えます。つまり良いとこ取りしています。使用上の注意点としては、リップや潜航する角度を持つ水受け面はヘッドアイより上にしかないので、海況によっては着水直後の水噛みにコツを要することが挙げられます。
 また、千葉のIさんのフレーズを少しお借りしてわかりやすく表現すると・・
 
 シンペン並みに飛ばしたい。けれど浮いてくれないと困る。
 水面直下を泳いでほしい。けれど飛び出されると困る。
 流れには強くあってほしい。けれど安定しすぎるのも困る。
 連続トゥイッチしたい。けれど深度が変化したら困る。
 ヒットシーンが見たい。けれどトップに出ないので困る。・・・ETC
 そんな無茶な要求に同時に応えられるルアーを目指しています。
どんなルアーなら操作して釣る楽しさを倍増できるのか?考えた結果なのです。
 任意にナチュラルアッピールできるシャローリップレスミノーの新しい形。K2R112。
 水深の浅い所がある、河川、磯、干潟、サーフに。また中型までの青物にも相性がいいです。
 
 ここからしばらくはモニターさんのレポートから、ほんの一部ですが生の声を脚色無しで引用させていただきます。
 
 新潟のWさんは・・シンペン並みに飛びます。引いた感じはあの早い流れでもそれほど重くなく引ける。他のルアーのようなウォブリングにあるバタツキをあまり感じない。4投目にゴンッ!ビックリ嬉しい一本でした。
 
 富山のHさんは・・水深30㎝位のチャラ瀬でもボトムタッチすることなくドリフトできた。
 
 福岡のSさんは・・充分過ぎるほどの飛距離。伸びがある。
 
 千葉のAさんは・・磯での使用が多く、シャローをメインに引くことが多くとても使いやすい。
 
 長崎のMさんは・・少ない釣行にもかかわらず、前回、今回とも魚を連れてきてくれるK2R112のポテンシャルには驚かされている。水面直下や表層を引くことで水面が炸裂するのがたまらない。
 
 北関東のジェロさんは・・ロッドの胴に乗せるとロケットのように飛んでいきます。(魚の写真も)
 
 千葉のIさんは・・水深が浅い河川中流域、特に瀬を狙うのでとても頼もしい。
 
 愛媛のKさんは・・ウェーディングにおいて使いづらいと感じた局面はありませんでした。
 
 長崎のMさんは・・K2シリーズ特有の加速するようなキャスタビリティ。流れのあるポイントをダウンクロスで狙うフィールドではとても使いやすい。ターン後、トゥイッチを入れてやると、なんと1投目からヒット!
 
 熊本のIさんは・・動きを確認しながら引いてくると10mほど先で、ピカッとフラッシュがたかれたようにルアーが輝いた。直後に竿に衝撃が走りシーバスが。強烈なバイトシーンを見せてくれました。
 石川のHさんは・・色々試せて深みのあるルアーになりそう。(魚の写真も)

 
 熊本のIさんは・・コツが必要なルアーだと思いますが、扱い辛いわけではなく、乗って楽しいマニュアルミッション車みたいな感じです。
 
 今回はこの辺で・・。皆さんありがとうございました。地域や天候で釣り辛い時もあったと思いますが、非常に参考になりました。今しばらくレポートのほう、よろしくお願いします。
 
 
 それとお知らせがひとつ。
 8月のお盆過ぎに予定している初回の発売記念に限定カラーをご用意しているのですが、これはいつものカラーだけの違いではなく、これだけRユニット球の材質が異なります。 音と重量と球の色が僅かに違うだけで機能的にはオマジナイ程度の変化ですが、モニタリングのおかげで見えてきた先の方向性を予見するものになります。
 また透けて見える球が動いているとき下から見ると、小魚がステイしてエラや胸ヒレをせわしなく動かしている様がイメージできるので気に入っています。(写真) カラー名はレッドヘッド:インブラス初回限定カラーです。

 

アカメフォーラムと

「アカメと自然を豊かにする会」主催の第5回アカメフォーラムと続く釣り大会に参加してきました。その前夜は、事務局長宅で関係者の皆さんと朝まで釣り談義していたので講演中イネムリしてしまうかもと危うんだのですが、いざ講師の方々のお話が始まると興味深い内容ばかりで眠気の立ち入る隙はありませんでした。
フォーラムの内容と大会結果の詳細は、しばらくすると「アカメの国」にアップされると思いますのでご覧ください。今年も有志の弛まぬ活動に引き寄せられたかのようにアカメが姿を見せてくれました。律儀な魚です。

そこでここでは内容が重ならないように個人的なことを書かせていただきます。
まず桜井さんからお借りしてきた写真を。大会当日も手指のマメを潰しながらフラフラになってまでやって時間ギリギリで釣り上げていました。さすがです。これは6月中のものになります。
その特有の眼と鱗。アカメと呼ばれ、ミノウオとも呼ばれる所以です。 眼に映り込んだ背景で場所がわかる人もいるとか。 

それとやはり大会でも早々釣っていた岡田さんが前夜の集まりで見せてくれたルアーケース。説明を聞いてビックリ。中に納まっている5本のルアーはそれぞれアカメの124、117、115、115、100㎝を釣り上げているのだと。はち切れそうな思い出が詰まっているのだと。未だケースの外にあるレッドヘッドは95㎝止まりなのだそう。もう言葉はいらないと思いました。   
また四万十の安光さんが見せてくれたごく最近の見事なアカメ。あの美しい清流の中で釣れればどんなに嬉しいことでしょう。

久しぶりにお会いした皆さんから心地良い刺激に満ちた時間をいただきました。ありがとうございました。

K2R112モニタリング現況

 K2R112モニタリングについてのお知らせです。
 昨日までにモニタリングをお願いした全ての方に配送を済ませました。残念ながら抽選に漏れた方々にもお礼のメールを送らせていただきましたが、数通がエラーと宛先不明で戻って来てしまいました。ご了承ください。
 
 早目に届いた方からは既に釣果報告をいただいています。悪天のニュースを広い地域から聞いていたので無理かな?と思っていたので驚きました。
 おひとりにすれば僅かの本数で申し訳ないのですが、少人数で限定した地域に一人10本お渡しするより、こうして多人数、多地域に少数お渡ししたほうがルアーの本質が見えてきやすい場合があるのです。
 
 レポートの受け付けはできれば7月中に1件以上、その後は10月末まで長期で受け付けいたします。途中コアモデルの発売がありますから、それとの比較も大歓迎です。
 どうかお気をつけて。いい魚に巡り会いますように。

K2R112モニタリングについて

 K2R112プロトモデルのモニタリングに多数のご応募ありがとうございました。そしてまたしても受付時間を短くせざるを得なかったこと、お詫びいたします。
 
 これから地域、使用フィールドの状況別に振り分けしてから抽選して、数日中にお送りできる方にお知らせします。
 カラーは一種類、サラシホワイトに近いものです。まず動きが見やすく、側面の箔が朝ならピンク、夕方ならオレンジに染まり魚の見慣れてる色になる等、時を選ばず使える配色です。
 中身の違いは数種類あり、判別のために全てに番号が振ってあります。(先入観無く使用していただくために内緒です。)
 
 またモニタリングに際してお願いがあります。非販売品で1~2個しかないと、紛失を恐れるあまり投入を躊躇するという方がおられますが、ここは思い切って普段通りに扱ってやってください。たとえ根掛かりや高切れしても危険な回収は避けて下さい。(話のタネにはなります。諦めてネ)
 
 モニターさんと協力しあって、きっとご満足いただけるルアーにします。よろしくお願いします。
 

モニタリング募集の予告

 6月26日、夜19時から新作K2R112のモニタリングをしていただける方を若干名募集いたします。
 
 元々ユニークなルアーであること、ご用意できる数に限りがあること、また地域によってはシーズン外れということもあり、今回のモニタリングは主たる使用フィールドをお聞きした上で地域とフィールドの状況別に抽選させていただきます。(他メーカー関係者と釣りの足場が高い所の方はご遠慮下さい。)
 
 
受付開始、募集要項リンク。26日夜19時より。←ここ
 勝手ながら応募が定数を超えすぎた場合、その時点で受け付け終了となります。
 
 
 なおこのモニタリングが反映されるのは晩夏、初秋に発売予定しているコアモデルではありません。その後に展開予定している機種になります。そのため各人に異なる仕様をお送りする場合があります。その点ご理解よろしくお願いいたします。

名称 K2R112

 新作の名称が決まりました。
 K2R112。兄貴分をチューンドシリーズで発売してからずいぶんと経ちました。Rユニット搭載の先駆けでありマニアックなシャローリップレスプラグとして、けっして多くはない人数の方々には受けていた兄貴、TKR130H。
 当時からユーザーさんから小型化を望む声がありその度に諸事情で難しいけれどもいずれは作りたいと答えてきました。
 とうとうその時がきたわけです。
 
 112ミリサイズはK2シリーズでは最小。兄貴分の教えを素直に聞いた、小粒ながらデキの良い弟がもうすぐ誕生します。
 クリアーすべき課題が多かったルアーで、解決には年月を要しました。
 例えば飛距離ひとつとっても望むアクションを求めるあまりRユニットを強めると飛行中も暴れてしまい、失速に結びつくといったことが130Hにはありましたが、K2R112は20グラム弱でありながら130ミリ33グラムの兄貴を軽やかに超えて見せます。
 方法は飛行中もRユニットの制御をすることでした。まだ詳しくは書けませんが、磁力と角度で可能になりました。
 ただRユニット球を僅かといえど磁力の影響下に置くと、肝心の水中下で周回運動しているのか心配になりました。そこで水中撮影で作動を確認する必要があったわけです。で、バッチリでした。
 
 Rユニットは頭部に任意の重量物を置くことでアクションのみならず、基本姿勢を細かく設定できます。それともう一つ、動きの支点から離れた位置に錘を置くと、普通はアクションを鈍らせるか、動かすためにより大きなエネルギーを要しますが、Rユニット方式だと錘は本体に固定していないので初動時に小さなエネルギーで済むのです。その分形態の自由度が増すわけです。
 
 先に予定しているモニタリングでは、コアとなるモデルとウエイトの配分を変えたものを幾つか用意します。そして使用フィールド別に使い勝手や好みを中心にお聞きし、今後の展開に役立たせていきたいと思います。
 

K2☆ー112  前進

 K2シリーズの次作は112ミリサイズで、晩夏から初秋の発売に向けて予定通りに進行しています。
 小出しですみませんが、今日は断面と中身の一部分を掲載します。図面を身近に仕事とされている方にはこれだけで姿が想像できるはずです。 
 まだ試してみたい状況があり、現在は動きの確認のために水中で撮影しようと機材を吟味しているところです。
 今作のモニタリング予定は、7月に入ってから若干名お願いすることになりそうです。毎日ここをチェックするのもお手数ですから、一週間前にはそれについて予告します。その際はよろしくお願いします。 

現況、余談。

桜満開の現在、今秋発表予定のK2☆に没頭中です。と言っても時間を掛けさえすれば良くなるような部分はとうに終え、あとは微妙な部分が残るのみなのですが。
造形もこれ以外の形には成り得ないというところまで持って行きたいし、機能的な小さな欠点をひとつひとつ潰していかなければなりません。キツイ段階ですがもっとも楽しい時でもあります。

こうした時に先に進むには昔からやってきた方法が一番。釣り以外に映画を見まくり、本を読みまくり、ゲームとパズルをすること。
つい先日もパズルで頭の調子を確認してから車を飛ばして映画クラウドアトラスを見に行き、合間にクラークのSFと昭和を背景にしたベストセラーを読み、ついでに高校生が400ページ歩くだけの眠くなるような小説も読みました。それから対戦ゲー、レースゲーも。
これでお分かりのようにそれぞれの内容から何かを得ようなんて望んでいません。ただ頭脳をシャッフルしたいだけ。素材をミキサーに掛けて未知なる味になるのを期待するようなものです。
おかげで帰りの車の中で設計上の課題を一つ解決できました。

それとここからは長い余談になりそうですが、その日の夕刻日課になっているメダカの観察をすると、昼中流れ込んできた情報の渦の影響からか自分がまるでカミサマ視点でメダカを見下ろしていることに気付きました。
庭にある8つの大きな睡蓮鉢と水槽はすっかりビオトープ化して、ここ数年はほぼ放置状態です。それでも勝手に季節ごとに稚魚が生まれ育ち、何か事が起こらない限り一定数を維持していたのです。
しかし今年は冬を越せずに全滅した鉢が三個。この時の現象だけ見れば単純に張った氷が厚すぎたからと言いたくなりますが、継続している観察からするとそれ以前の偶然な出来事のほうに原因があると思われます。

全滅したのは野鳥が葦の種を運んで来て昨秋に生命体が溢れるように湧いた鉢でした。誰もが見慣れている川辺にある葦ですが、これはパスカルの言うような弱い植物ではありません。細く華奢な葉なのにその根は太く全ての水分を吸い尽くすまで増殖し続けるのです。最後には鉢を割るぐらい根を増やしました。
そしてカエルやトンボ等を呼び過ぎるので一時的には絢爛たる生態系となり、もっともメダカが増えた鉢でした。そこからは下降一直線、成体はヤゴやカエルに食われて、稚魚は親に食われて全滅しました。もうひとつ全滅したのは晩秋の後期産卵期に元気すぎるメダカが多数いたものでした。

残ったのは適度に老体と若体が混生して、はたして来年までもつか危ぶまれる数しかいなかった鉢なのでした。これ等は今春の日光を浴びて自然発生したプランクトン類を元気に追い回して早くも卵を産んでいる親がいます。

メダカの生活になるべく干渉しないようにしてから、以前によく世話をしていた時より却ってたくさんの興味深い事象を目撃できるようになりました。支配しているのは残酷な偶然ですが、儚い命の輝きはいっそう増すかのようです。
クラークのSFにはより高位の知性から見下ろされている人類の話がよく登場しますが、睡蓮鉢を一つの生態系、一つの世界とすれば、その生活場の創造主は私になります。メダカよりは知性の高いはずの私が今していることはスケールこそ違えど(違いすぎるが)似ているのかもしれません。命の明滅を見守ること、余程の事がない限りそれだけです。

現実世界を見るとおそらく本物のカミサマも人類にあまり干渉することは控えているのだと思われます。メダカはメダカで、人は人で頑張らないと。