あけましておめでとうございます。
旧年中は、たいへんお世話になりました。
今年もさらに良いルアーを製作できるようにスタッフ一同頑張りますので、よろしくお願い致します。
そして、皆様の健康と釣運に恵まれる年になりますよう、お祈り申し上げます。
タックルハウスデザイナー二宮正樹がお送りします
このところタックルハウスの新作として準備を進めている小ぶりのルアーを投げています。もちろん次作K2も。
この時期は、例年だと東京湾奥から大きめの魚は落ちてしまっているのですが、今年はまだ居残っている個体がいるようです。
外洋のほうは、水温降下中特有のムラはありますが、全体としてはまだこれからという雰囲気があります。毎年この時期に極めつけの一発を獲る方がいるので、結果が楽しみです。
ところで今日は海から帰宅して、風呂でも入るか、と湯栓をしようとして気付きました。
そういえば春の終わりから初めてかも。今シーズン初風呂ってことです。もっともシャワーはよく浴びていますから汚くはありません。自宅の湯船に入ることが無かったというだけです。
久しぶりに湯船に浸かると、とろけそうになるほど気持ちがよい。そこでまた気付きました。たぶんこれを避けていたんだろうな、と。
自宅仕事なので、いったん気を緩めると止めどが無くなります。だからそれを避けるために、不必要に朝早く起きたり、たまに寒さに震えながら薄着で過ごしているのですが、無意識に湯船に浸からなかったことも同じ理由からなのでしょう。
そしてもうひとつ不足の効用があります。やせ我慢と言われようと、何故かこうしていると、若かりし時の情熱や夢を未だ傍らに置いておけるような気がするのです。
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写真は強風下、ボートで行きたい所に行けず、しかも反応が激シブのとき、風裏でやっと出てくれた嬉しい一匹。
この土日は、大阪の武田さんの呼び掛けで開催されたシーバスパーティに参加してきました。
場所は和歌山、御坊の煙樹ヶ浜。前日までの記録的な大風がすっかり止んで、当夜は満天の星空のもとに釣りを終えた参加者が次々と集結してきました。
見れば懐かしい顔もあり、それをキッカケに様々な事を思い出します。その昔、車で紀州を回ったときのこと。当時の釣り仲間のこと等。
そしてこの日来られなかった人の近況も聞くことができ安心しました。
また地元ベテラン勢や若手の皆さんと、こころよく歓談できました。今から再会を楽しみにしています。それとアワビ、手作りのお稲荷さん、アオリも美味しかったな。ありがとう。
取材に来たSWの編集者に聞くと、餌釣りにはフィールドで行うシーバスパーティのような催しは滅多に無いそうです。ルアー釣りの良いところなので大切にして行きたいと思います。
土日にかけて渥美半島先端で行われた、ヒグチ釣具店さん主催のシーバスパーティに参加してきました。
千円高速のせいで道中所々で渋滞に巻き込まれたものの、なんとか日没前にサーフを目前にした会場に到着。
十六、七年ぐらい前に数回訪れたことのある所で、陸側は少し変わったけれど海は相変わらずの美しさです。
しばらく会場に陣取って皆さんとお話していると、一匹、二匹と釣果報告が舞い込んで来ました。これで弾みが付きます。
普通、外洋での釣り、特にシーバス釣りは日によって釣果の差が激しいのですが、定員130名のアングラーが真剣に動けば、事前の僅かな不安など払拭してくれます。
パーティ参加者は、単独や小グループでは知り得なかった、当日の海の本当の姿を確認できるわけです。これこそが明日に繋がる生きた情報でしょう。
詳しい報告はヒグチ釣具店さんの発表をご覧いただくとして、数十尾のシーバス(大会新記録サイズも出た)と、複数のヒラメ、太刀魚等、全体としては予想を上回る釣果に恵まれました。
中にはバラシに泣いた人も、アタリすら無かった人もいるはずですが、きっとこの日それぞれに何かしらのドラマが合ったことだと思います。
次回、また皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
写真は会場前のサーフと日の出。
それと、パーティを主催した樋口さんと、パパを甲斐甲斐しく手伝っていた娘さん。二人の間に太陽。
世のパパアングラーには羨ましい図です。
これは、お礼と記念に写真をアップしておきましょう。
手作りの灰皿を(釣友の)彼女からいただきました。
真ん中には簡単に消火できるように窪みが付いています。大きさも充分で、アイとリカイを感じます。
喫煙者への風当たりが厳しい昨今、とても嬉しいプレゼントでした。
ところで、これまで釣友の彼女や奥様方には、私は煙たがられていること(名実共に)を自覚してきました。
ダンナや彼氏を妙な世界に誘っている家庭の敵、あるいはデート日の邪魔をする張本人として認知されているらしく、たまに交わす無難な挨拶の中にも微妙な棘があることを感じているわけです。(笑)
もちろん、全てのカップルに当てはまる話ではありませんが、奥様からすると、仕事で疲れていると言いながら夜な夜な魚も持ち帰らずに釣りに行くダンナや、天候が荒れるとソワソワし始める彼氏を見ていれば、不審を抱くのも無理はありません。
実際はともかく、イヤがるダンナを私が無理やり誘ったことにしたほうが、平和なことは確かなようです。
いただいた灰皿は、こうした複雑な思いを吹き飛ばしてもくれたのです。
ありがとう。一生、大切に使います。
今度は本のご紹介です。
ここK-TENラボ内にある文章から、評判の良かったものを選んで、少々加筆し出版することになりました。
本の「K-TEN」(岳洋社)(amazonへのリンクです)
A5版ソフトカバー、294P
¥1,680(税込)です。
タックルハウスから、通販でもお求めいただけます。上記の定価に送料等がかかりますが、オマケ(ワッペン)が付きます。
エッセイを中心にまとめてありますが、ここラボを開設当初からご覧いただいている皆さんには、どこかで見た文章が多いはずなので、その点はご容赦下さい。
製本されたものを今見ているところですが、縦組みの印刷物になってみると、パソコン画面とはずいぶん異なった印象を受けます。
パソコンを持たない方やディスプレイ画面だと目が疲れてしまう方には特にお勧めします。
また、ここラボを元にした本なので、私の責任において、寄せていただいた皆さんのコメントをそのまま載せている部分があります。記念になれば、と解釈いただければ幸いです。
私にとっては唯一の著作になります。どうか応援をよろしくお願い致します。
出版にあたって、(株)岳洋社の松井さん、住田さん、校正スタッフさん、またスコップの松坂さんには特にお世話になりました。
おかげさまでとても読みやすい本に仕上がりました。ありがとうございます。
K2S122を御注文いただきました皆様、まことにありがとうございました。無事、届きましたでしょうか。
まだの方は、発送状況は順調ですので、もう少しだけ待ってやってください。
K2F取り扱いショップ様にも、御注文があれば行き渡るように配慮したつもりでしたが、カラーによっては不足が予想されるようになりました。
そのため、K2S122に限り、ネット通販は今月末31日をもって勝手ながら締め切らせていただきます。
御注文のあったショップ様には11月5日ぐらいから順次発送できると思います。以後はお近くのショップにてお問い合わせ下さい。よろしくお願いします。
追記…百年に一度の暑い夏から、いっきに自然の辻褄合わせが進行中ですが、釣行の際にはくれぐれもお気を付けて。
来月中旬に、トレイルで熊本にお邪魔します。よろしくお願いします。
お待たせしました。明日、10月21日(木)午後1時より、K2S122、スローシンキングの通販受付を開始します。(スペック、販売方法はこちらをご覧下さい。)
先着順になりますが、大部分は週内か翌週には発送できる見込みです。
スペックですが、モニター販売時のBベースに、磁着タングステン球一個(計三個)を加えて、Fより2グラムほど重く、22グラムになっています。
またFとは異なり、三個球の内、後ろ二個は、抜き上げ等で角度が付くと、それだけで後方に移動します。
その点の使用フィーリングは兄貴分の142に似ています。
それはピックアップのしやすさと耐久性を考えた結果です。シンキングでもこれでかなり根掛かりリスクを減らせます。
反面、極端に高い足場で、足下までリトリーブするにはコツを要します。
FとS、見かけ上の違いは、ルアー腹部のK2Sロゴだけですが、性質として止めるとゆっくり浮くものと、ゆっくり沈むものでは想像以上に海中でのトレースコースが違うので、根掛かりにはくれぐれも注意して下さい。
荒い波の中でもK2Fよりさらにジックリ見せて誘うことのできるルアーですが、できれば海底地形を熟知したところで、まずはルアーの性質をお確かめ下さい。
また、K2F、K2Sとも大物狙い用ということで、ノーマルにはST46/2番フックが付いていますが、淡水域や浅いところ、よりスローで動かしたいとき、使用ロッドのパワーが低い場合などには、ST46/3番相当のフックに換装すると、快適に使えることが、モニタリングの結果から明らかになっています。
ターゲットがそこにいるはずなのに!アッピールできる位置にルアーを送り込めないというとき、心強い味方になってくれると思います。
echo。これエコーと読みます。流行のエコではありません。フィルター付きとしては最も安価なタバコの名です。
発売されたのは1968年8月。42年も前。私がタバコに初めて触れたときには既に店の傍らにあったということですから、超ロングセラーです。
当時から残っているものといえば、そう多くはありません。調べてみると、日本初のスナック菓子「カール」発売。未だに歳をとらずに活躍している「ゴルゴ13」の連載開始。ブームの元になった司馬遼太郎「龍馬がゆく」もこの年でした。
マイルドになったタバコからすると、ちょっとキツイ味のエコー。申し分のない量のタール、ニコチン入り。
何故こんなお話をするのかというと、今月、喫煙者にとっての大問題、タバコ大幅値上げがあったからです。私はストックしてあるタバコが尽きたら、エコーにしようと思っています。
値上げ後でも240円。現在吸っているものより安価です。
値段のことだけでこれにしようというわけではないのです。どうもそのヤリクチというか経緯が気に入らない。
増税すれば巨額な税収アップになる、としながら一方で喫煙者が減ることを見越して、ちゃっかり税金以外に利益を水増ししています。
これ、自分たちも発表したほどには税収アップしないと判っているということです。タバコ産業が完全に衰退する前に、誰かが旨い汁を吸い尽くそうとしているみたいです。これではタバコ農家やタバコ会社の若い人達も気の毒です。
また、値上げの度に事前に高めの金額が噂としてリークされるのですが、今回は700円になるとか、1000円になるとかでした。そうすると、実際に500円にしたときに文句が少なくなることを知っている人達がいるのです。
巨額の利権が発生するところには、頭のヨイ人達がいて、巧妙なことをします。たしか、JR民営化のときもタバコ税に頼ったことから、今後も喫煙者には配慮するとしていたはずなのに、今度は非喫煙者に配慮するとかで全面禁煙になりました。これ、一見多数の正統な要望に従ったようですが、やり方はエゲツナイです。 それに浮いた予算はどこに行っているのでしょう。
ホームのどんな端っこに追いやられようとマナーを守ろうとしていたのに。いつのまにか金さえ貰ったら後は知らん顔。
そういえば似たようなことを次々思い出します。
首都高速だって建設当初、いづれタダにするからしばらく高い通行料を我慢してくれ、ということだったのに、都合良く約束した人はいなくなり、担当が変わり、以後の当事者が権益ばかり守ろうとするから、いつのまにかナシ崩しです。
それは私のように覚えている人はやがて死んでくれるとでも思ってやっているかのようです。
最近では50年後のCO2削減目標などもそう。相当な予算を使って試算したはずですが、誰も責任など感じないように何重にも逃げ道が用意されています。
エコ繋がりでもうひとつ。エコのためにといい、~の買い換えを勧めるところが多くなりました。
電気でさえ、差出人の大元は同じなのに、別便で節電の案内と、オール電化の勧めの案内が来ます。
エコを声高に訴えるところは儲かるからやっているのが大半かもしれません。本当のエコって、儲からないと思うのですが。
いけない、次から次と不満が出てきます。このへんにしておきましょう。
少し長く生きていると、約束不履行とか、世の中のイイカゲンさをたくさん見ることになります。年齢的にそれを面白がることもできますが、それではいけないという気持ちもあるのです。
この先に続く若い人には、負けないで監視していって、といいたいです。
それにしてもタバコのエコー、過剰包装も無いし、ささやかなエコ。慣れれば美味しいです。