質問 TKLM90 3種の使い分けについて

 TKLM90にはメインとなるフローティングタイプ(11g)に加えてサスペンドタイプ(12.5g)とシンキングタイプ(ワークス14g)があります。
 いただいた質問にはそれらの使い方を簡単に教えてとあったので、できるだけ簡潔に書いてみます。と言っても泳層何センチ云々とはなりませんが・・・  
 
 厳密には3種の泳層は異なりますが、元々その差は小さめなので投げた直後に同条件で巻き始めれば、どのタイプも殆どフローティングと変わらず水面直下から40センチ程度をロッド角度やスピードで調整できます。
  またリトリーブする距離とスピードによりますが、サスペンドで1mぐらい、シンキングで3mぐらいまでは実用的に狙うことができます。浮力が少ないので普通に引くだけだと距離が長くなるほど潜行していきます。根掛かりに注意してください。
 スピードを緩めたときのみ3種は浮くか、沈むか、そこに止まろうとするのか明確に分かれます。それを念頭に流れや風、ライン太さも考慮してリトリーブすればシャロー域のほとんどの状況をカヴァーできると思います。
 
 このルアーに設定が3種あるのはご自身のフィールドや魚の活性、釣り方とのより良い相性があるはずなので、それを探すためです。
 
 
 ルアーは対称魚にアタックされるように適切な位置に届くことが大切です。飛距離、泳層はもちろん、アッピール力の強弱も魚との位置関係を変化させます。 強ければ近いのと同じことになります。
 近すぎるところに重いものがバシャンと落ちれば逃げてしまうし、離れすぎていれば気付かれもしない。あるいは余計なアクションで驚かせてしまうこともあり、要はある総合的な<間合い>にルアーがあるときにのみ釣れているということです。
 対象魚にご自身のイメージした近づき方をするものが一番です。
 
 フローティングより重いシンキングは同程度の力を加えているのなら重い分、動きは鈍くなります。これは強みでも弱みでもあります。鈍いと言っても風に対抗できるようになるし、通常のシンペンタイプと比べればよく動くほうです。それにルアーを動かしすぎの方なら鈍いものに切り替えただけで反応がアップすることがあり、その反対もあるのです。
 サスペンドは水絡みは自然ですし、吸い込みは良く、ポイントをじっくり攻めることができます。
 
 内湾の河口、静かなサーフ、干潟等で殆どフローティングタイプで事足りるときでも、微妙な違いが意外にも効くことが多々あります。3種それぞれの性質を知り、ご自身との相性の良いタイプを選んで頂きたく思います。

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