ガウス加速器を応用したルアー

TKLM140G

今年の新作はガウス加速器(映像左下のルアーは放出パワーの確認用です)を応用したルアーになります。

磁石と球を所定の配置にすると、磁石に球が磁着した瞬間に、反対側の球が磁力に比例して加速して放出されます。

この現象自体は磁石を扱う人にとっては広く知られているはずの事です。このブログにも「禁断の重心移動システム」(書いたのは20年前)という記事の中で匂わせているぐらいです。

http://tacklehouse.co.jp/ktenlab3/2010/05/20/12/29/47/

実はあの頃、重心移動システムの完成形を夢見て実用化できないものかと何度かトライしてみたのです。しかし、原理的に一回作動させる度に強く磁着した鉄球を手動で引き離す必要がありました。ルアーに組み込んでも投入時の位置エネルギーと遠心力ぐらいでは引き離せず、かといって磁力を弱めては求めた放出力を得られず断念したのです。

 

ガウス加速器が周知されてきても未だに何かに応用できた例を見かけないのは、作動ごとに外部からの力がいるからだと思います。電磁石にすればレールガンという名の兵器にはなるそうですが。

 

今なら、できる、かもしれない。そう思えるようになったのは、長い日々の中で、かって挫折した課題が少しづつ解決していたことに気付いたからです。ガウス加速器の自動サイクル化が可能になると、ルアーには新たに三つの事ができるようになるのです。そこでまず一つ目をやってみようというわけです。

 

磁石と鉄球だけではできなかったことも、今では必要な知識、素材、方法、精度が揃い可能になりました。一作目は飛びに特化するより、このルアーの可能性を示したいと思います。どうやれば正攻法でお魚に好かれるのか?しばらくは海の前で立ち尽くすことが多くなりそうです。

Posted by nino