TKP135 TT 予定

TKP135TT

お約束していた新作ルアーの名はTKP135TTになりました。私としてはジャンピングポッパー以来26年ぶりになる水受けカップを持った純ポッパーとなります。
浮き姿勢は立ち型として、ヒラスズキ、青物を見据えてセッティングしました。9月中には発売できる予定です。

いくつかの新しい工夫を施してあるので、まだ全容をお知らせできないのですが、ご期待には応えられたと自負しています。

今回はその主要な機能について説明させてください。
まず脳内シミュレーションをしていただきたいのです。いきなり魚の身になって、あるいはルアーになったつもりで、というのは無理があるので、ここは人間のままで想像してみてください。w

だいたい6キログラム~10キログラムの大きな鉄の玉をお盆の上に乗せて落ちないように持って真っ直ぐ歩いてみます。重くて辛いですが、何とか歩くことはできると思います。
ところが10キロもある鉄の玉が、お盆の上で勝手に動き回ったらどうなるでしょう?
真っ直ぐ歩くことすら困難になりバランスを取るために全身を使って耐えることになります。後ろからであれば、酩酊状態のようにも見えるでしょう。
この時、物取りとか略奪者がいれば、等速でスタスタ歩いている人より、容易いカモと映るはずです。つまり襲われやすい動きであるわけです。(シュミレーション終わり)

人間以外の多様な生物でも同様なことが起こります。こうした動きをすると、それが小魚であれば捕食者にとって格好の餌食でしょう。昔からルアーアクションは弱っている小魚や油断している小魚を演出すればよいと言われていますが、具体的に何をすればいいのかとなると難しいでしょう。

ルアー側でできることは?TKP135TTはこれを意識して作りました。
既存のRユニットもその要素はありますが回転運動ゆえ、コントロールが効き過ぎて大人しめです。今回欲しいのは錘が360度の全方向で往復運動するユニットなので、新たなシステムを考えることになりました。

名付けてRMシステム。
ほとんど音を発することなく、勝手にスムーズに鉄球が往復運動するユニットを作り、それとKーTENシステムとを合体させました。普通の形状の磁石ではこうならないので、磁石の形自体を変えて、磁力の強さや方向を集中させることによって実現しました。また可能性がひとつ拡がったと思います。
長くなるので今回はこれぐらいにして、次回記事ではポッパーとしての他の機能をお知らせしたいと思います。
楽しいルアーなので期待していてください。

Posted by nino