思い出の一匹・・・念願のアカメ

BKF115,アカメ

金坂様より「思い出の一匹」に投稿いただきました。
文面はほとんどそのままですが、ポイント等一部は伏字になります。ご容赦ください。
投稿ありがとうございました。
以下、本文。
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去る2015年8月1日に、四万十川で一生涯思い出に残る一匹をBKF115で釣り上げることができましたので、恥ずかしながらご連絡させていただきます。
魚種:アカメ(全長80cm,重量未計測)
ルアー:BKF115(カラー:TICTコラボのSight G レインボー,フックST46-#2)
ライン:PE2号、リーダー:ナイロン60LB
釣獲箇所:四万十川右岸 ☆☆☆☆☆
ヒット時間:AM5:00位(写真撮影が5:09でしたので)

アカメに惹かれて四万十川に通うこと7年、初めてアカメを見てから10年、ようやく自分の手で出会うことができました。
学生時代に四万十川を初めて訪れ、河口部の漁港内で運よく、透き通った水の中を泳ぐ二匹のアカメを目にして以来、その雄大な姿に惚れ、そして憧れ、就職後、毎年一度だけですが、夏に四万十川に通っておりました。
一緒に釣りに行く友人(今回の同行者)の友人が高知市出身で、親御さんが漁師をされているとのことで、☆☆☆に行けばたくさんのアカメが居るということは散々聞かされていたのですが、私の変な拘りで、ひたすら四万十川だけでアカメを狙い続けてきました。
当日は、3泊4日の最終日、前々日の夜と前日の朝は別の場所で宵の入りと終わりに立ちこんでやっていましたが、同行の友人がキビレをキャッチしただけでした。
前日の夕方もやろうとしていたのですが、連日の猛暑のせいか日が落ちた19時時点で気温が30℃あり蒸し蒸し、無風と、水の中で釣りをしていても体調を崩す恐れがあったためホテルに撤退、最後の朝マヅメにかけることとしました。
幸いにも、朝は26℃まで気温が下がり、山から冷えた風が心地よく吹いてくれました。
傾き始めた満月が輝く中、川と潮の流れ、ベイトの騒ぎ方などを友人とあーだこーだ言いながら、アカメがいそうな場所をランガンしましたが、これといって反応もなく、海までたどり着いてしまいました。
空も白み始め、時間的にも残り少なく(日が出たら終了、暑すぎるので)、疲労もたまっていたため、河口から少し戻った☆☆のところにふらふらとおりたちました。
ここは、四万十川本流から☆☆☆☆☆。浅瀬側の護岸では、猛暑で川へ涼を求めたミミズ達をキビレが水しぶきをあげて食べていました。
始めは、浅瀬から深みへのブレイクラインを友人に譲り、私は☆☆☆の深みを攻めていましたがお互いに反応なし。
ちょっとブレイクラインを通してみたくなったので、友人に頼んで投げさせてもらいました。
数投後、回収直前でBKF115の背中がはっきりと見える距離、友人のすぐ足元(浅瀬側)から横っ飛びに銀色の影が現れました。
直後、ドラグが鳴り響き、深みに向かって一気に引き出されるライン、大型のキビレかと思いましたが、首を振ることがなく、一気に突っ込んでは止まり、また一気に突っ込む・・・
ようやく浮き上がってきたのは、ずっと追い求めていたアカメ。
しかし、すぐに深みにダッシュしていきました。
鰓洗いされたくなかったため、あえて深みに潜らせるようにやり取りしながら、少しづつ護岸の斜面に誘導、最後は友人に竿を持ってもらい、抱きかかえるようにランディングしました。
初めてこの手にしたアカメ、感慨とかカッコよさとかよりも、まずその美しく透き通った赤い目に見入っていました。
大きさは80cmちょっとと自慢できるものではありませんが、大きさよりもアカメの美しさに惚れて続けてきた釣りなので、初めての一匹、しかもとても美しい一匹であるため、一生忘れることがない最高の思い出となりました。
後はとにかく元気に帰ってもらえるように、震えながらも素早くスマホで写真を撮影し、水の中に戻しました。
鰓に水を通しているときもぐいぐいと体をくねらせており、ほんの数秒で元気に泳ぎ去っていきました。
メジャーを当てた唯一の写真がピンボケで80cmがかろうじて読めるだけだったことにリリースした後に気づきましたが、元気に帰ってくれたので良し。
最後に、ランディングポイントに落ちていた数枚の鱗を記念として持ち帰りました。
そのあとは、悔しがる友人が1時間ほど粘っていましたが、怪しい波紋やベイトのざわめきはあったもののノーバイトで終わりました。
もともと、親に連れられて中学まではバス、渓流と川釣りをやっておりましたが、受験を機に釣りと疎遠になり、アカメを釣ろうと思っても海のルアー経験はありませんでした。
坊主続きのまま、少しづつ情報を仕入れ、装備を整え、K-TEN Labや千葉の海に様々なことを教えてもらいながらようやくこの日を迎えることができました。
何より、偶然近所の釣具店の一番下の棚で埃を被っていたK2F142(爆)に出会わなければ、タックルハウスのこともK-TEN Labのことも知らないままだったと思います。
一目見たとき、このルアーで釣りをしたいと思いました(その後、値段を見てヒョエ~となりましたがw)
以来、第一投ではほとんどK2F142を投げています。
今回は、たまたま☆☆☆が幅50mと狭かったためBKFを選択していました。
次は、波が怖くて釣りに行けないヒラスズキを四万十川で狙おうかな・・・
最後に、素晴らしいルアーを作ってくださったことと、最高の思い出をくれた四万十川とアカメに心から感謝いたします。
2015.08.02 金坂

Posted by nino