名称 K2R112

K2R112

新作の名称が決まりました。
K2R112。兄貴分をチューンドシリーズで発売してからずいぶんと経ちました。Rユニット搭載の先駆けでありマニアックなシャローリップレスプラグとして、けっして多くはない人数の方々には受けていた兄貴、TKR130H。
当時からユーザーさんから小型化を望む声がありその度に諸事情で難しいけれどもいずれは作りたいと答えてきました。
とうとうその時がきたわけです。

112ミリサイズはK2シリーズでは最小。兄貴分の教えを素直に聞いた、小粒ながらデキの良い弟がもうすぐ誕生します。
クリアーすべき課題が多かったルアーで、解決には年月を要しました。
例えば飛距離ひとつとっても望むアクションを求めるあまりRユニットを強めると飛行中も暴れてしまい、失速に結びつくといったことが130Hにはありましたが、K2R112は20グラム弱でありながら130ミリ33グラムの兄貴を軽やかに超えて見せます。
方法は飛行中もRユニットの制御をすることでした。まだ詳しくは書けませんが、磁力と角度で可能になりました。
ただRユニット球を僅かといえど磁力の影響下に置くと、肝心の水中下で周回運動しているのか心配になりました。そこで水中撮影で作動を確認する必要があったわけです。で、バッチリでした。

Rユニットは頭部に任意の重量物を置くことでアクションのみならず、基本姿勢を細かく設定できます。それともう一つ、動きの支点から離れた位置に錘を置くと、普通はアクションを鈍らせるか、動かすためにより大きなエネルギーを要しますが、Rユニット方式だと錘は本体に固定していないので初動時に小さなエネルギーで済むのです。その分形態の自由度が増すわけです。

先に予定しているモニタリングでは、コアとなるモデルとウエイトの配分を変えたものを幾つか用意します。そして使用フィールド別に使い勝手や好みを中心にお聞きし、今後の展開に役立たせていきたいと思います。

Posted by nino