TKLM90 サスペンド 発売予定。

 全国のTKLM使いの皆様、お待たせしました。90ミリ、サスペンドモデルは今月20日頃にはお取り扱い店様の店頭に並ぶ予定です。
 仕上がりで約12、5g。バーブレスフック仕様。カラーは15色です。
 
 フローティングとの識別のため、胸あたりに小魚のスティしているときの胸ビレをイメージした、サスペンドマークを入れました。  
 サスペンドの調整は、使用状況、水温変化、塩分濃度、材料の微誤差等を考慮して、汽水域サスペンドとしました。濃度、水温が高い海水では浮いてくるかもしれません。
 
 これで漸くF、SP、Sと三種揃ったことになります。TKLM全般については、以前このブログ、本のKーTEN等で触れていますので参考にして下さい。
 
 
 TKLM90は登場してから既に10年以上経っていますが、魚の性質に変化が無い限り、いつまでも現役であって欲しいルアーです。 昨今では許されないぐらいの時間をかけて、魚と対話してできたルアーだからです。
 その中でSPは当時プロトタイプのテスト中、飲み込まれることが多発し、発売を見送ってきたタイプになります。
 今回発売できることになったのは、当時とは状況が変わり、タルミのできるナイロンからPEの使用が増え、バーブレスフックの供給や意識も変わってきたこともありますが、何よりTKLMの性質を熟知したユーザーさんの後押しがあったことが大きいです。
 
 
 これでお腹に板オモリを貼ってチューニングしなくても、完璧な状態のサスペンドをご用意できることになりました。
 外郭にオモリを貼ると、どうしてもルアーの重心より下に重いものを付けることになり、安定し過ぎてしまいます。
 SPの重量追加ヶ所は透明タイプで解るように、前部の四角い部屋です。ピッタリ満たす感じで入っています。つまり始めから設計に折込済みの理想的な位置になっています。 
 フローティングはヤンチャな動きをしますが、これは少し落ち着いています。
 相手が水面の波紋を意識しているときは、Fに軍配が上がるでしょうが、同じ水深でもSPが上回ることも多いです。ルアーをストップしたとき、浮くか、沈むか、留まるかは、思った以上に魚の反応が異なるものです。
 
 その日、Fが勝つか、SPが勝つか、どうぞ使い比べてみて下さい。 

Posted by nino