QアンドA…フッキングのこと
熊本のKさんからの質問です。
…略…今回釣れた魚もそうですが、どうも口の中ではなく、口の下にフッキングしていることが多いです。ファイト中に位置替えするのか、喰い損ねてその位置でフッキングするのか、よくわかりませんが、K-TENに限らず、その位置にフッキングしていることが多々あります。この現象の解説を…略…とのことです。
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Kさん、お待たせしました。
考えてみると、我々がフッキングの状態を確かめられるのは、何とか無事に釣り上げるか、寄せることができ、魚を間近に見たときしかありません。
だから結果として下口唇辺りへのフッキングが多くなることは、それ以外の所に掛かっていた場合は、寄せることすら出来なかった、つまりバラシ易かったとも言えるのです。
これは長年明るい時間帯に釣りをしていないと実感しづらいと思います。
理由を挙げれば、活性やルアーの長さ、フックの数、本人の引き癖等がありますが、他にスズキ特有の性質としてエラバライという行動と、口周りの構造にも原因がありそうです。
スズキの上側口唇部には、肉質はあまり無く、硬骨、軟骨や薄い膜といった、針先が通りにくい箇所や、刺さりやすいが身切れで抜けやすい箇所があるとか、部位によって極端な差があります。
一方で下口唇部は、ご存じのように厚めな肉質の部分がけっこうありますし、比較的均質ですから、ここに針先が掛かれば身切れも少なく外れ難いのでしょう。 もしも動物の口周りのように、ほぼ均質ならば、魚のような位置の違いでの差は少ないはずです。
スズキは吸い込み型であっても、反転食いをするせいか、口の外側に掛かることが多いですが、青物系などは、口自体の径はスズキより小さいのに、後ろからルアー後部を飲んでいることが頻繁にあります。
スズキも口の中にフッキングできれば申し分ないと思いがちですが、ズッポ抜けなんてこともよくあるから、油断はできませんね。
ちなみに昔のように針先の甘いフックをそのまま使ったときと、現在のルアーに使われている鋭いフックになってからの違いは一考の余地ありです。
針先が鋭くなると、甘い針先では滑っていたはずのところでも刺さりますから、当然それが薄皮一枚ということもありえます。大半はバレルので気になりますが、それは昔に比べチャンスが増えただけということなので、問題は無いと思います。
やはり、針先は吸い付くごとく鋭いに越したことはありません。たまのバラシは向上心を刺激してくれるし、ドキドキの素でもあります。おおいに楽しみましょう
最後に、右上のサイト内検索で「フッキング」と入れてみて下さい。関連した過去記事が一覧となります。
元々このブログは、ご覧の通り、日記というより、そうした使い方を前提に組み立ててきました。そのための用語選びもしてきたつもりです。興味のある語句を入れて、気の向いたときにでも活用してみて下さい。
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写真上は、熊本のKさん、会心の一匹。ドラマあり。
下は、私のです。両方K2F142。
ディスカッション
コメント一覧
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Kさん、私も、一本チャレンジャーは滅多に試しませんよ。達観どころか、相変わらずバラスたびに空を仰いだりしています。
取り返しのつかないミスをしたときなんかは、夢であってくれとばかりに、時間を巻き戻したいときがあります。
それと、今、思い出しました。20年以上前のバラシのことを鮮明に。
季節は丁度今頃。サラシの中を寄せてきた大きなスズキの口の中に、MKF135が完璧に隠れていたので、安心して取り込もうとして口に触れたら、スルッと(スポッではなく)ルアーが出てきたのです。
私はエッ?という感じでしたが、相手のスズキもエッ!いいの?という感じでそのまま1秒間お互いの時間が止まりました。
これ、釣り上げていたら、今憶えているかどうか、わかりませんね。バラシも含めての釣りなんだな、とつくづく思います。
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二宮さん、回答ありがとうございます。
バキュームキッス、一本チャレンジャーと読み合わせてみました。
エゴなのは分かっているのですが口以外に掛かるとどうも
魚に申し訳なくて、、といっても針先が鈍ると直ぐにとっかえますが(苦笑
一本チャレンジャーになるにはまだまだ精神的にも釣果的にも
釣り人として達観出来るレベルには程遠いのでちと無理っぽいですが
引き方やタックルセッティング等詰められるところは詰めていきたいと
思います。