K2F142 T:2(別リップタイプ)の発売について 

K2F142,新製品

K2F142開発当初から予告していた別リップタイプ(通称T:2)の出荷開始が15日頃となりました。出荷を開始しました。

以前、当ブログK2F開発記に記したように、Tの意味はテンション(リトリーブ中の引き抵抗)です。先行タイプをT:1とすると、T:2はテンションを少々アップしてあります。  

T:2の性質はBKF140程ではありませんが、現K2F(T:1)より潜行し易く、泳層のコントロール幅が拡がっています。従って足場の高めな所でも使いやすくなりました。そして、ウォブリングの要素が強まり、低速からの泳ぎ出しは向上しているので、スローでの表層引きでも充分なアッピール力を発揮します。

泳層を変えずにテンションだけ上げる方法(TKF130リップタイプ)もありましたが、リサーチの結果、より使用範囲の拡がるほう(スタンダードリップタイプ)を採用しました。

ただし、向上することばかりではありません。これによって性能面で低下するところもあります。まず強い逆風下になると現タイプ(T:1)と比較して若干、飛距離が伸びなくなります。

リップ自体は主な使用フィールドを考慮して、角度を立てたことによる強度面の不安を解消するために、かなり厚めのリップになっています。厳密に言うと、リップを厚くすると振動数(キレ)は低下しますが、目立たないぐらいにはしました。

以上、簡単に言えば旧BKF140に近づいているのですが、実際は深度だけではなく、海中の三次元でルアーのトレースコースが旧BKF、現K2F(T:1)、新T:2、三者それぞれに異なります。使い分けを試してみて下さい。

なお、このモデルのリップ裏面には「T:2」と浮き彫りしてありますので、夜間手探りでも識別出来るようになっています。

そして、テンションが及ぼす効果について、さらに詳しい説明は、当ブログ内の「テンションコンセプト」を御覧下さい。

もしも使えそうだナ、とご判断頂けましたら、無駄足を防ぐためにも、お店に問い合わせしてからのほうが確実です。よろしくお願いします。
これから多くのポイントでビッグミノーが活躍する季節になります。フィールドに応じて二種類のリップを持つK2F142が、皆さんの良き相棒となりますように願っています。

Posted by nino