BKF・S用簡単ワイヤー補強方法

 K-TEN、BKF・Sをご愛用の皆さんへ、特にヘビータックルで大物狙いでご使用の皆さんへ。
 今まで個別で対応してきたワイヤーの補強についてお話しします。
 
 BKFはその汎用性ゆえ、フック換装やチューニングがし易いルアーであります。採用している貫通ワイヤーは、同等ルアーのエイト環仕様より、遙かに安定して強いので長らく初期仕様のままでした。
 しかし、この頃では以前は無かった番手を上げたPEラインとハードタックルの組み合わせで、超大型魚(マグロやアカメ等)と激しいファイトをすると、たまに破壊される報告があります。
 
 貫通ワイヤーの工業試験所による破断強度は、BKF175では腹、尾アイそれぞれ190キロと200キロ。BKF140レーザーカット仕様は約100キロです。
 また、通常丸ワイヤーでも50キロぐらいの強度はあります。しかし、計測はいずれも静過重であり、魚とのファイトは加味されていません。だからオーバークオリティと言われるほどの安全係数を掛けているのです。
 それでも破壊されるということは、捻りや梃子作用によって、これ以上の力が一瞬でも掛かっているということになります。 そのため、貫通ワイヤーを溶接してくれという声がありましたが、(実際に採用しているルアーもあるようです)実験してみると溶接箇所の強度が安定せず、エイト環以下のときもあり、採用はしませんでした。…  
 BKF140の貫通ワイヤーは御覧のとおり、(写真)後期レーザーカット仕様は、少々ボディから飛び出ようと大丈夫なのですが、旧BKF140と全115は通常丸ワイヤーなのです。これはボディから大きく飛び出ると、アイが開いてしまいます。
 
 そこで今回は、この丸ワイヤー(旧BKF140と全115)を簡単に補強できる方法(チューニング)をご説明します。
 ◆頭部アイと尾部アイ先端の余分な塗料を、カッター等で落とす。
 
 ◆各アイに極細のケブラーのセキ糸を適度に強く巻き付ける。
 
 ◆瞬間接着剤をしみ込ませて、固定。 これだけです。
 マグロ等で試してあり、これだとレーザーカット仕様並の強度が得られます。
 
 なお、レーザーカット一体成型ワイヤーにも欠点があります。一度、変形したものを戻したりすると弱くなり、繰り返すほどに強度が極端に低下していきます。(金属の宿命。)
 そうなった場合は、普通の魚用にするか、超大型魚とのファイト記念として引退が相応しいでしょう。
 また、K-TEN系全般に言えることですが、使用後のアイ部分からサビや水がしみ出てくることがあります。これは構造上、大事な空気室と、ワイヤー室を分離してあるので心配御無用です。(水漏れが疑われる場合は重量を量ることでのみ確認できます。)
 参考にして下さい。そして、ルアーが破壊される程のデッカイ魚が釣れますように!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 K2F142モニターさんへ…、お待たせしました。お約束通り、二本目を今度の月曜日から順次発送します。
 それと、アンケートフォームは、もうしばらくホットラインとして開けておきます。よろしくお願いします。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 熊本のYさん、アンケートありがとうございます。~錦もありがとう。
 お返事したいのですが、アンケート欄にメールアドレスを書いていただけないでしょうか。

Posted by nino